THE WHO 来日までの COUNT DOWN 34日 ザ・フー

Keith moonが1978年死亡した当時、私はフーをまだ聞き始めていなかった。
日本を生活の本拠としている日本人ででキースのいるコンサートを見たことがある人が、いったいどれくらいの人数いるだろうか。最後にキースが大衆の見れるプレイをしたのはおそらく1976年だろう。15歳が最年少だったと仮定してもその人は43歳以上になっている計算になる。ネットで私は見たという情報も1件しか見たこともないので、かなり少ないに違いない。二、三百人程度か。
全アルバム中キースの参加していないアルバムは、今回の新曲2曲とアルバム2枚のみである。海外の記事を見るとよく「雷鳴のような」と表現されている。アルバムを聞いていてそのように思ったことはないが、ライブに行ったことのある人のみ体感できる部分だろう。誰もが言ってますが、フーのコンサートには行かないと分からない部分が、多すぎるんです。
who's nextのメイキングビデオで、producerのGrin Jonesが言っていますが、確か猛牛が突進してくるようなとか表現していましたね。フーはドラムの名手というよりも、並みのバンドでは扱うことができないほどの爆発的なエネルギーを持っていて、ドラムという楽器を使い放射する人物がメンバーにいたんです。
キースはドラマーというよりも存在そのものがフーのエナジーそのものだったのか?
キース在籍時の印象が強すぎる為か(人によっては人生観ほども変えてしまうほどの)、キース・ムーン後のフーの活動を全く評価しないとかコンサートには行かないと言うコアなファンもいる。あのkids' are alrightの監督のジェフ・スタインもコンサートにはキース以後は全く見に行っていないらしい。フーの熱狂的なファンが高じてあのビデオ(元々は映画)を製作したのは、キースの演奏に触発されたからなのだろう。
アメリカに住んでいたら1979年のKenny Jonesを迎えての再出発は、タイム誌のカバーストリーになったくらいの、盛り上がりがあったツアーだったはず。(シンシナティでの11人圧死するという不幸な事件もありました。)その中で、あえて見に行かないというのは相当な信念だと思いますよ。
キースを主役にした映画は、まだ実現の運びまでは至っていませんが、水面下では準備が進められているようです。注目の主役はやはりオースティンパワーズマイク・マイヤーズか。マイク・マイヤーズはデビュー作のウェインズワールドを見ても、クラシックロックの大ファンみたいだし、フーも好みのひとつでしょう。あのキャラはキースのものと通じるものがありそうです。映画の製作についてはロジャーが主に係っています、なるだけ早くクランクインまでこぎつけてもらいたいものです。
PS.キース在籍時の演奏は76年以降は77年にロンドンで1回、78年kids are alrightの収録ためのコンサートの2回のみと判明しました。