北米ツアー発表!! 

11月26日がツアーの初日の予定でしたが、11月23日にUAEアブダビでのショーが追加されました。F1アブダビGPのアフタショーに参加です。2009年にもオーストラリア、メルボルンで似たようなショーに出たことがあります。ギャラが通常よりも高いのかもしれないし、中東でのコンサートが初めてだと思われますので、今回のツアーは特に、そういった地域でのショーに重点を置いているようです。現在、フーはリハーサル中との情報ですが、いきなり初めての国で初日はプレッシャーですので、おそらくロンドンでリハーサルギグを行うと予想されます。
現在(10月5日午前10時)オフィシャルのFBでは北米ツアーがまもなく発表されるとの記事が掲載されています。残念ながら日本よりも、やっぱり北米の方が先になってしまいそうですが、どうのような内容になるのか楽しみです。
Nov 23 ABU DHABI, UAE
Nov 26 The O2 in Dublin, Ireland
Nov 28 Odyssey Arena in Belfast, Northern Ireland
Nov 30 SSE Hyrdo in Glasgow, UK
Dec 2 First Direct Arena in Leeds, UK
Dec 5 Capital FM Arena in Nottingham, UK
Dec 7 NIA in Birmingham, UK TICKETS
Dec 9 Metro Radio Arena in Newcastle, UK
Dec 11 Echo Arena in Liverpool, UK
Dec 13 Phones 4U Arena in Manchester, UK
Dec 15 Motorpoint Arena in Cardiff, UK
Dec 17 The O2 in London, UK
Dec 18 The O2 in London, UK 追加公演

8年振りの新曲 Be Lucky 

8月にスタジオ入りするとの情報でしたが、結局、流れたのかと思っていたら、THE WHO HITS 50!に8年ぶりの新曲として Be Lucky が収録されると発表されました。
レコーディング時期は分かりませんが、9月2日にロンドンでのミニミニミニライブ、Stand up to cancerのメンバーがそのまま参加(特にMick Talbot)していますので、その前後だと思われます。今回1曲しか発表されていませんが、その時にアルバムを作れるほどのレコーディングされたかどうかも全く、分かりません。エンドレス・ワイアーの際はピートが進行状況を詳細に報告してくれていたので、どれだけ遅延しているかが(!)手に取るように分かったのですが、ブログを1年近く更新していないので動向がさっぱり把握できませんが、ツアー開始までのスケジュールはそれなりに、こなしているようです。
新曲の感想の前にStand up to cancerについてですが、ザックが復帰して、ピノもいて、ロジャー髭をたくわえて、ピートはもう少し痩せたほうが良さそうな体型ですが、あのアクションはとてもじゃないが70前の人間には見えないほどの迫力で今度のツアーの出来のよさを十分、予測させるようなものでした。曲はオリンピックバージョンの短縮版でマイ・ジェネレーションを省略し更に他の曲も短くしてコーラス隊が控えていました。3回撮りなおしたそうで、それなりのパーフォーマンスだったとは思いますが、Stand up to cancer 全体の番組で見ると、大編成のバンドで出ているミュージシャンは他にいなくて、少し場違いな気もしました。Dave Matthewsのようにライブで会場に二人だけで出て、 The Kids Are All Rightでも演奏したほうが格好よかったかもしれません。

新曲の感想
いつものバンドメンバーが揃ってレコーディングがされており、当たり前のことですが、これまで当たり前のことができていなかったのが、今回は実現した。
発表1曲だけと聞いたときは、唖然としましたが、この曲のロイヤリティーはチャリティに寄付するとのことで、他の曲があるかもしれません。期待しましょう。1曲のためだけにスタジオに入るとはどうしても考えにくいです。当面のロジャーの日程が10月19日のROCK ‘N’ ROLL FANTASY CAMPですので、現在もレコーディングが続いている可能性もあります。エンドレス・ワイアーはピートがproducerも兼ねていたため、完成に時間を要したが、今回のproducerはDave Eringa で進行は早くできるので、もしかすると新譜が発表される可能性も0ではありません。(FBのThe Who's Japanese Fansによると「うまく行けば50周年の来夏にも新アルバム制作に取りかかりたい」とロジャーがBBCで発言したようです、信じられませんが、どうも1曲のみのレコーディングの可能性がかなり、高くなってきました)
新曲の歌詞にはAC/DCDaft Punkが登場します。Daft Punkの2013年のヒット曲 Get Lucky との関連性の指摘もあるかもしれないが、多分無いと思う。you better you bet でのT'Rexのようなものでしょう。
"You wanna climb without a safety line/ AC/DC's gonna be fine," "You want to climb without a safety line/ Daft Punk will tell you that it's gonna be fine."
Face Dances からのアウトテイクじゃないかとコメントもありますが、前作ミニオペラのワイヤー&グラスの1曲のようにも聞こえます。最初のコーラスを聴いたときはこれはフーのコーラスではないと、少し拒否反応がありましたが、何回か聞くうちに慣れてきました。微妙なポップ度とハードさを備えたフーらしさのある曲です。ピートも全編でギターを鳴らしていますが、それにしてもロジャーのボーカルの力強さは特筆すべきです。前作で最初に発表された曲 mirror boy では、声が出ていなくて少しがっかりしたのと比べると、雲泥の差です。おそらくその前の2作(face dances, it's hard)と比べても、ボーカルは良い状態だと思います。他のレコーディングがあるのあれば、是非聞いてみたいものです。

Nov 26 The O2 in Dublin, Ireland
Nov 28 Odyssey Arena in Belfast, Northern Ireland
Nov 30 SSE Hyrdo in Glasgow, UK
Dec 2 First Direct Arena in Leeds, UK
Dec 5 Capital FM Arena in Nottingham, UK
Dec 7 NIA in Birmingham, UK TICKETS
Dec 9 Metro Radio Arena in Newcastle, UK
Dec 11 Echo Arena in Liverpool, UK
Dec 13 Phones 4U Arena in Manchester, UK
Dec 15 Motorpoint Arena in Cardiff, UK
Dec 17 The O2 in London, UK
Dec 18 The O2 in London, UK 追加公演

WHO's Generation 復活 ??

BRITISH AND IRISH TOURの売れ行き好調?? the who のticket searchesが213%で Kasabian が297%でどちらもthe Monty Python tourを上回っているという。ticket searchesの意味が分かりませんが、とにかく売れ行きは悪くなく、良いようです。その証拠としてDec 18 The O2 in London, UKが追加公演となっています。オフィシャルHPでもきちんと発表されいません。50ドル集めはじめましたが、まだ本格始動していないようです。そのオフィシャルHPですが、前回入会した方についてはそのときID、PWでまだログインできます。私の場合だと会員としてはまだ有効になっていて、期限2014年9月1日までとなっている。確かロジャーのソロツアーのときに入会しなおしたはずなので、購入枚数のリミットを越えていなかったのが理由だと思いますが、Fanclub Codesが表示されている。もしかするとこのコードでBRITISH AND IRISH TOURも購入できたのかもしれません。9月1日リミットということは2015年のツアーは9月2日以降の売り出しで、そうなると2月頃のスタートになると予想されます。直前になって慌てないように、早いうちに50ドル払って会員期限を延長しておいたほうがよさそうですが、特典がポスター1枚だけと以前の特典CDをくれた時と比べると魅力がありません。円の動向をみての延長となりそうです。
2014年2月末日に閉鎖になったWHO's Generationサイトですが、最近、復活しました。復活といっても管理人は全く関与していないそうで、第三者ドメインを取得しての復活です。元の管理人の手を完全に離れていて、対応のしようがないそうです。復活期待の声はありましたが、まさかこのような形で復活するとは予想もしていませんでした。ところどころ、リンクがとれいなかったり、画像がアップされていない箇所がありますが、内容の大半は見ることができます。転載について閉鎖前のやりとりで許可はしていたので、第三者が引き継いでくれたのであれば悪い話ではありませんが、元管理人にでさえ何の連絡もなく、サイト上でも一切説明がされいていないのが、不気味です。レコード会社関連なのか熱心なファンなのか、単なる悪ふざけなのか分かりませんが、早く名乗り出てもらいたいです。少し知識のある人であれば、同じサイトを立ち上げるのは容易なことだとは思いますが、レンタルサーバー会社と契約するなど無料ではできないはずです。今後更新されるのかどうかも全く分かりませんが、日本語によるフーの関する情報としては、とにかく貴重ですので、今後の動向を注目していきたいと思います。

Nov 26 The O2 in Dublin, Ireland
Nov 28 Odyssey Arena in Belfast, Northern Ireland
Nov 30 SSE Hyrdo in Glasgow, UK
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Dec 11 Echo Arena in Liverpool, UK
Dec 13 Phones 4U Arena in Manchester, UK
Dec 15 Motorpoint Arena in Cardiff, UK
Dec 17 The O2 in London, UK
Dec 18 The O2 in London, UK 追加公演

The Long Goodbye Tour

6/29のブログで「オフィシャルHPでは新しいメンバーシップオファーが最近届いており、50ドルかかりますが、このような動きがあったことで今年後半から予想されているワールドツアーが現実になりそうですが」とコメントしたところ翌日にはツアーの発表がありました。ロンドンでピートとロジャーが記者会見+パーフォマンス、Substitute, The Kids Are Alright, Bargain, Won't Get Fooled Againの4曲を披露。
Substitute, The Kids Are Alright, Bargain

Won't Get Fooled Again+ press conference

Bargainではロジャーが歌詞を間違えたらしいが、コンディションは相変わらずキープしています。ピートのアコースティックギターを聴いているだけで癒されますね。WGFAなどはアコースティックでは物足りない時もありますが、迫力を感じさせるバージョンで、二人だけでこれだけの演奏ができるのであればサポート無しでのセットを組んでも十分、客を呼べるのではないでしょうか。
ツアーの正式名称はThe Who Hits 50!Tourだと思いますが、ロジャーのコメントからThe Long Goodbye Tourと勝手に名づけました。ツアー開始は11月26日アイルランドのダブリンから始まります。イギリス、アイルランド11公演が発表されています。会場にはザックの姿もあったようで、おそらく今回のツアーは参加できるのではないかと期待されます。サポートメンバーは今のところ、発表されていません。セットリストとしてはHits, Picks, Mixes and Missesとの表現で基本的にはグレイテイストヒットツアーのことだと思いますが、永年演奏されなかったものも含まれる可能性もあります。 “‘Dogs Part 2’, ‘Dogs Part 1’, ‘Now I’m A Farmer’.”をピートが発言したのは冗談でしょうが、大規模なツアーはラストになりそうなので、ライブ・アット・リーズからの曲を個人的には選曲してもらいたものです。
もうひとつのビッグニュースは8月にレコーディングに入ることが同時に発表されました。前回エンドレス・ワイアーは難産で話が出てレコーディング開始に何年もかかり、ツアーが始まっても完成しませんでした。レコーディングアーティストも入れ替えが激しく、進行を見守るだけでも疲れ果てました。それからというものの、もう新しいアルバムについては期待しないことにしていましたが、唐突に発表とはサプライズでした。すでに3曲をロジャーに提供していて賛同を得たようで、この先、ミニオペラとかピートが難しいことは言わなければ、実現するかもしれません。ロジャーの声の良い状態を最大に生かした、そしてサポートメンバー全員でのレコーディングを期待しましょう。 Wilko Johnsonとのアルバムにinspirationを得たそうで、よりベーシックに作りたいとピートはコメントしています。
ツアースケジュールは現在、この11公演だけです。年明けにヨーロッパ、北米またはオセアニアになるのか、注目です。北米に入ってしまうと終わるのに時間がかかってしまい日本は早くても2015年の年末になってしまうので、2015年2月の来日を希望します。
サポートメンバーとしてはピノ、ザック、サイモン、そしてキーボードなどはQuadropheni tourからのスタッフが引き続き参加するのでないでしょうか。今回のミニライブでみせた二人の強烈なユニットにザックをはじめとしたサポートが加われば、1999年以降の復活したフーのライブの中でも特筆するものになるはずです。1年以上も待てないのでとにかく2015年2月に再来日希望です!!!
Nov 26 The O2 in Dublin, Ireland
Nov 28 Odyssey Arena in Belfast, Northern Ireland
Nov 30 SSE Hyrdo in Glasgow, UK
Dec 2 First Direct Arena in Leeds, UK
Dec 5 Capital FM Arena in Nottingham, UK
Dec 7 NIA in Birmingham, UK TICKETS
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Dec 11 Echo Arena in Liverpool, UK
Dec 13 Phones 4U Arena in Manchester, UK
Dec 15 Motorpoint Arena in Cardiff, UK
Dec 17 The O2 in London, UK

 Quadrophenia: Live in London [DVD] [Import] (2014) Part2

バンド編成 通常のボーカル、ギター二人、ベース、ドラム、キーボード
にプラスが+キーボード二人、+ホーンプレーヤー二人の総勢10人編成の構成になっている。
私が97年5月に同じwembley arena で見た公演は15人編成で今回よりも5人も多い。ブラスセクション+3名、バッキングボーカル+1名、パーカッション+1名、キーボードは逆に−1名です。
今回のライブ全般に言えることはピートのアドリブが冴えわたっており、1曲1曲のめりはりが強くついていることです。97年のピートは存在感こそありましたが、派手にアドリブをするようなプレイはありませでした。ピートがギタリストとして復活したのは1999年のことであり、この頃はまだ復活前だったことあるだろうし、15人編成ではあまり自由が利かなかったのかもしれません。それでも今回10人編成ですから、アドリブはそんな簡単なことではないと思いますが、それを簡単にやっているのは驚きです。サポートミュージシャンが相当、苦労したと思います。(笑)
ピートのプレイスタイルはもともとオリジナリティの高いものでしたが、このアドリブの入れ方は最近、変化してきているのではないでしょうか。さらにオリジナリティを増してまさにアンタッチャブルです。今月あったケニー・ジョーンズ(85年のライブエイド以来の競演??)のチャリティコンサートでもI Can't Explain 、5:15は派手に演奏しています。特に5:15はサポートの3人が何していいか分からずにかわいそうに固まっている時間帯があります。
Rock 'n' Horsepower Concert 5:15
ピートはオリンピックのときの肥満度は見るに耐えないものがありましたが、このときは約1年後、少しやせているようです。その1年後のケニーのチャリティではさらにやせています。若いときはスリムでしたが、今は立派な体格をしていますので、これでやせていれば、髪は無くとも十分、格好いいですね。
ロジャーのコンディションについてですが、喉の手術前の不安定さと比べると、最近はいつでも一定のコンディションを保っているようです。しかしながらこの日はツアー最終日でありながら、ほとんど喉もかれていなくて、集中が半端でなく、ツアーの中でもベストのひとつだったのではないでしょうか。最近のどすを聞かせたような歌唱法も自然になってきています。リアル・ミーの冒頭はどうもテープの声のようですが、それが正解だと思います。1曲目の出だしから大声はりあげたら、喉によくありません。
DVDの音質についてですが、ブルーレイよりもDVDの方が家の中で対応しているドライブも多いし、廉価だというだけで選んだわけですが、結局最初は自分の部屋に放置してあるPCを普通のオーディオケーブルで重低音スピーカーにつないである3万円代のミニコンポで視聴しました。重低音スピーカーの効果は絶大でドラムとピノのベースの低音が響いてきて、音もクリアで、コンサート会場にいるような気分にもなりました。最近のライブのDVDはこれほどの質があるのかと感動し、ツアーごとにDVDを出し定評があるのはラッシュだということで、サマータイムブルースやシーカーのカバーをして、親しみも比較的あり、リーダーのGeddy Lee おそらく他のメンバーもフーのファンで特に曲作りにおいてはピートに一番影響を受けている言っており、2012年カナダで初めてピートに会ったときは「あなたがフーの曲を作っていなければ私は今こうしていなかった」発言したほどです。そのラッシュの2013年11月に発売されたClockwork Angels TourのDVDも購入して、比較しようとしたが、ライブのDVDはやはりこのレベルだろうという範囲内で、全く音質は比べようがありませんでした。
このDVDの一番の注目はドラマーかもしれません。Scott Devours はロジャーのバンドでトミーを全曲演奏したくらいですので、Quadrophniaでフーをサポートするのは大変プレッシャーだったと思いますが、技術的には問題ないはずです。2012年4月の大阪公演で実際に演奏を聞きました。そのときは可もなく、不可もなく程度の印象でした。ザックはフーのサポートを16年以上やっており、今やバンドに不可欠の存在です。ほとんどのフーのファンはザック以外のドラムではフーは成り立たないし、聞きたくないと考えているはずです、私も含めて。最初はかなり抵抗がありました。ザックのあの几帳面な叩き方にし親しんでいるだけに、勢いで叩くスタイルは。インストロメンタルの曲は印象が比較的弱いのはやはり、ドラムが原因でないかと思ったりもします。全般に必死で演奏しているのが伝わってきます。ボーカル曲ではすべて問題なく、ババ・オライリーなど逆にザックよりも迫力ある演奏をして、それにピートが絡んだりして、面白くなっている箇所もあるし、you better you betはザックだったらもっと最初から聞かせてくれると思ったり、WGFA(無法の世界)のドラムソロはザックの進化しているのと比べると、かわいそうであるが、さすがに差がある。それでも曲が終わると全く不満足で終わる曲がほとんどないのは、かなりバンドになじんだ演奏ができている証拠ではないでしょうか。コンサートレビューで評価が良かったのは決して、お世辞ではなかったことが分かりました。オフィシャルHPでは新しいメンバーシップオファーが最近届いており、50ドルかかりますが、このような動きがあったことで今年後半から予想されているワールドツアーが現実になりそうですが、その時はドラムが仮にザックでなくスコットであったとしても私は行くこととしました。どちらかと言えばザックの方が当然いいわけですが、贅沢かもしれませんがスコットのフーも一度聞いてみたい気分になりました。
ショーの演出と各曲について
メンバーの写真、戦争、戦後の各ニュースの記事は写真、動画等をピックアップして編集した映像とライブ映像を切り替えながらの進行。Hiroshimaまで出てくる。あくまでも演奏が主役で補助的なものであるが、合格点はあるだろうとの評価。80年代のベルリン崩壊まで出てくるのが理解できませんでした。すごく良かったわけではないが、違和感はあまりなかった。5:15もジョンの演出も時間が長かったが、曲としては前後の演奏で十分補えていた。ベルボーイのキースの演出もこの暗い、鬱な曲が並んでいる曲群の中で数少ない清涼剤でした。The Real Meは迫力満点バージョン。The Dirty Jobsではサイモンがボーカル、結構いい声ですね。これからのライブでも1曲、歌うのではないかと予想。Helpless Dancerのロジャー、ピートの掛け合いながら渋いボーカル。Cut My Hairなどピートの語り部のようなボーカルが格好いいです。ピートにしては珍しく、声がこの日は枯れていますが。I've Had Enoughの途中でのマンドリンのような音が入る変な転調部分もいつも抵抗を感じるが今回は楽しんで聞くことが出来た。Sea And Sandも5:15に全くまけないほどの迫力の展開、1時間20分歌い続けた後のLove Reign O'er Meはロジャーにとっては大変な負担のある曲だが、必死に歌い上げるロジャーは感動的です。
このDVDは70歳を間近に控えた二人のレジェンドの素晴らしいパーフォーマンスをサポートが固めて実現できた、貴重な映像に仕上がっています。最初の単なるアルバム再現やナレーションを入れすぎてライブの興奮を断ち切るようなことなく、不安をほとんど吹き飛ばしてくれた快作です。
それにしてもQuadropheniaは迫力のある曲がそろってはいますが、曲調も似ていて、しかも陰で鬱なものばかり、それを最後に何故、Love Reign O'er Meでしめくくれるのか、分からなくなってしまいました。以前はトミーは分かりにくいがQuadropheniaは大丈夫と思っていましたが、トミーは分かりにくいことが分かりやすく、Quadrophniaは分かりにくいことすら分かりにくいのかなと頭の中が混乱しながら、久しぶりにフーの映像で満足感を得ることができました。

 Quadrophenia: Live in London [DVD] [Import] (2014) Part1

2012年11月1日〜2013年7月8日まで行われたQuadrophenia tourのライブ映像をDVDで購入した。ロンドンでは3回の公演があり、この映像は最終公演(2013年7月8日、場所 Wembley Arena)を記録したものです。当初はZak Starkeyがドラムを担当していたが、腕(腱)の調子が悪い(怪我?)のため、途中からロジャーのバンドのScott Devours に交代し、この最終公演まで結局、復帰できずに終わった。この怪我が回復しているのかどうか、かなり気になるところです。今年、後半から予想されているフーの最後と言われている世界ツアーに間に合ってほしいものです。
このQuadrophenia Tourは全編をとおして演奏するライブとしては96年〜97年に行われて以来、2回目となります。97年5月18日に、このDVDと同じ、Wembley Arena公演が生まれて初めて見た、フーのライブでした。とにかく大音響、バランスがとれていて、そのサウンドの中で自由奔放に叩きまくっていたザックのドラムと5:15でのジョンのベースソロが今でも忘れられません。普通ツアーがあれば当然、このブログでも取り上げるわけですが、Quadropheniaについてはバンドも大編成になるため、各公演の違いが出にくく、アルバム再現になりがちなため、あまり興味を持てず、そうこうしているうちにザック離脱で、結局、来日もなく終わってしまい、何かに注目する機会がありませんでした。しかし、DVD発売となれば、見逃すわけにはいかないし、このようにほぼリアルタイムの発売としては2004年発売のライブ・イン・ボストン以来、10年ぶりともなれば、ファンとしてはやはりマストアイテムになるでしょう。しかしながら16000円以上もするセットやブルーレイ、DVDと商品も種類があり、悩んだ末、もっとも廉価なDVDを選択しました。わずか2198円でフーの最新のフルライブが視聴できるとは、不安(新しいドラマー、大編成バンドによる面白みの欠落等)もありましたが、仮に落胆する結果であっても、惜しくないとの思いで購入しました。
このライブ時点でロジャー69歳、ピート68歳です。衰えがライブの出来に影響しても全く、おかしくないほどの年齢です。2012年のオリンピック閉会式では完全なライブではなかったものの、元気な姿を見せてくれた。年齢による衰えだけでなくロジャーの喉、二人とも難聴、ピートの肥満と不安はつきない。これまでの公演もそのつど、不安要因はあったが、ほとんどがいらぬ心配でした。あの二人のステージングのキャリアは50年を超えており、素人が想像する域を超えたところにいるわけで、ステージに出てくる以上、準備が出来ているわけですが、近年では他の同年齢以上のミュージシャンが、気の毒になるような演奏を披露している動画もあるだけに、DVDは6月14日に届いたものの、なかなか開封できずに、視聴は9日後の6月22日になってしまった。
不安要因を整理すると
1 Quadrophenia のアルバム再現に終始しているのではないか
2 96年97年の演出はナレーションが入りすぎ、ライブの興奮をその都度断ち切ってしまった。今回の演出は前回の失敗を教訓としているか。ジョンとキースをフィーチャーした部分は懐古的になっていないかどうか。
3 Scott Devours
4 今回の演出はロジャーが主導している。ピートはそれに参加しているような感じのため、どれだけピートがやる気を出しているかどうか不明。
5 ロジャー、ピートのパーフォーマンス
6 QuadropheniaはTommyのように、そもそも全編演奏するに耐えうる作品なのかどうか
7 96年97年のアンコールはアンプラグドバージョン(今からしてみると非常に貴重な体験でした)でオマケの演奏であったが、今回はどの程度力をいれて演奏しているかどうか
視聴結果は次回アップします。7項目のうち、少なくとも5項目は合格点です。とにかくエネルギッシュで何度も立ち上がりたくなるほどの熱いライブパーフォーマンスでした。

 2014年2月28日 who's generation サイト 閉鎖

このダイアリーも最後のアップが2012年12月12日でした。1年4ヶ月ぶりの更新になります。
その間、フー関連もいろんなことが起きている。2013年7月8日終了したQuadrophenia tourについても欧米であったのに結局、一言も書かなかった。Peteの自伝についても自分にとっては大ニュースでした。最近ではRoger と Wilko Johnson のレコーディングや,かなり歌詞を間違えたらしいが、競演のライブも興味深いニュースでした。offical site の webmastaer であるRob Leeが1月に急逝し、驚いた。Pete と Roger が弔文を添えている。日本公演が実現しなかった理由であったかもしれないZakのケガでの離脱も気になるところだし、来年は最後?の大規模ツアーの話もあり、もしそれが実現したときは全公演参加を目標として備えをしている。
このようにブログの合間があいた際に、その間のニュースの整理にいつもお世話になっていたのがwho's generation であった。2004年6月のサイト創設から10年近く、フーの情報を日本のファンに詳しく伝えていただいた。フーに興味を持って、このサイトにお世話になった方も多いと思う。特に2004年ツアー時の掲示板についてはここが独占をしていて、数多くのコメントが寄せられて、私も投稿した記憶があります。改めて中身を見てみると、ボーカルが誰か、日本語の曲名表示等凝ったつくりになっており、管理人の方々がエネルギーを注ぎ込み作ったことがよく分かります。最近は最新ニュースはface bookなどでも間単に入手できることもあり、見る頻度は少なくはなってきたが、少なくとも2週間に1回は見続けてきたこのサイトが閉鎖になるのは、私にとってはフーの記念館が閉鎖になったような寂しさを覚えた。これだけウエブ情報が溢れており、スマホに対応する作りも必要になってきていたが個人運営のサイトでは限界が当然、ある。閉鎖の理由は詳しくは書いてないため、詳細は分からないが、これまでの日本のフーのファンに対して、無償でこれだけの情報を提供してくれたことに感謝したい。
今サイトのアドレスでは「WHO's Generationは2014年2月末日をもちまして閉鎖させて頂きました。 長い間ありがとうございました。」との簡単なメッセージが残されているが、コンテンツについては転載しても良いとの許可をいただいたので、メッセージ本文をまずは転載します。本当に長い間、ご苦労様でした。

2004年の開設から10年目を迎える2014年2月末、当サイトを閉鎖させていただくことになりました。
長い間ありがとうございました。
最後に、管理人3人それぞれがこれまでを振り返り、The Whoに対する思いを綴りました。

WHO's Generationを訪れて下さった皆様へ、
この度、本サイトを閉めさせて頂くこととなりました。まずは皆様に感謝申し上げます。
開設から早10年。ここを通じて沢山のファンの方に出会え、またファンに愛されているThe Whoを再認識することができ、とても素敵な経験をさせて頂きました。
拙い文章ながらライヴレポートも掲載させて頂き、その事が私のライヴ感をも変えてくれたと思います。耳で目で身体で音楽を感じ、ファンと共有する……。
10年前、サイトを立ち上げようと思ったのは、あの初来日が決まった時だったと記憶しています。
それから2度目の来日にして単独公演が叶い、毎年のようにリイシューや最新ツアーのアーカイブが出、2000年代に再度最盛期を迎えたThe Whoと共に歩めた……本当に活気ある、そしてワクワクした10年間でした。お陰さまで、yukieさんとの共訳でクロニクル本の日本版も出せました。
個人的な思い出は書き出したら尽きません。彼らを観たいと思っていた場所でのライヴ。ロイヤルアルバートホール、ハイドパーク、マディソンスクエアガーデン……そして、日本武道館。やはり大きな玉ねぎの下で日本のファンの仲間と観たのが一番の思い出でしょうか。
“ファン歴”という言葉をよく聞きますが、The Whoファンは変な拘りも独り占め感も無く、皆でバンドを愛している。彼らの音を詩を愛している……そう感じました。そんな一体感やファン同士の共鳴が生まれるのも、このバンドが持つ精神と魅力ゆえ。
サイトは閉まりますが、これからも彼らの音楽を通してここで出会えた皆さんと最高のロックバンドThe Whoを愛していけたらと思います。MAXIMUM R&B !!!
(b-ko)


彼らのライブなんて、生で見ることなんてないと思っていた。
まるで歴史上の人物並みに、私にとっては遠い存在だった。存在としてはとても大きかったのに、とてもとても遠かった。
私にとってのターニングポイントは、Johnの来日だった。
今まで見ることが叶わなかった、生演奏の姿。やっぱりこの人は存在してたんだ、こんなに凄い音を出してたんだ、と心から感動した。
いつか、The Whoを生で見られる日が来るのかな。みんなで来日してくれないかな。でもきっと、日本には来てくれないんだろうな。
そんな思いを、Johnの死が一変させた。
もうWhoは辞めちゃうかもしれない。今見ておかないといけない。
来てくれないなら、こちらから行くしかない。
背中を押してくれた友達には、今でも感謝している。
2002年アメリカ。Johnがいない現実に直面して、Denverの高地で凍えながら初めて見た生のThe Who
結構な珍道中だったこともあって、とても印象に残っている。
自分がWhoを見ている、という現実も、なんだか浮世離れした気分がしていた。
メンバーを失ってもなお、前に進もうとする姿に、ひたすら圧倒されていた。
あれから数年経って、彼らが日本に2度も来日してくれるまでになるなんて、当時の私、いやファンになったばかりの私にはとても信じられる話ではない。
2004年、横浜の会場で、涙ぐみながら見ていた私。
まさか日本で見られるなんて。
ビデオすら見るのが難しかった、ファンになったばかりのあの頃の私に言ってやりたい。
うそだと思うでしょ、でも日本でのライブ、これ以上ないくらい凄かったんだよ、と。
Johnがいなくなっても、WhoはWhoだったよ、と。
2006年New York、2008年日本、とそれからも何度も彼らの公演を見る機会があった。
Rogerのソロ公演もアメリカと日本でそれぞれ見ることができたし、Simonが小さなライブハウスでやったgigもNew Yorkで見る機会を得た。
月日は流れて、生活環境もいろいろ変化していき、音楽を聴く機会もめっきり減ってしまったが、それでもやはり、また生で見る機会があれば絶対に行くだろう。
あそこまでライブの凄みを体感したものはなかったし、これからも何かを与えてくれるだろうから。

今まで「WHO's Generation」を見守ってくださり、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、彼らの来日公演もより盛り上がったと思います。
これからもThe Whoを応援していきましょう。
みるきー


The Whoが好きだ!という気持ちばかりが先走って始まったこのサイト。
いろいろと見づらい箇所や独りよがりな部分も多かったと思いますが、とにかく愛情だけはこもっていたと自負しています。何度もおいで下さった方、たった一度でもお立ち寄りいただいた方、皆さん一人一人にお礼を言いたいです。
私にとって大切な作品は『TOMMY』で、眠る前にイヤホンで聴くのが好きでした。静まり返った真っ暗な部屋に身を横たえ、「Overture」でPeteの弾くアコギの音が右へ左へと響き渡り、まるで宇宙のただなかにいるような気持ちで、その音の広がりに集中して耳を傾けたものでした。
今では日々に追われてなかなかそのようにじっくり聴く余裕はないものの……アメリカやイギリス、果てはスイスにフィンランドまで、彼らのライブをもっと見たい、もう一度見たいと訪れたこの吸引力は、元をたどれば楽曲そのものに宿る、聴く者を惹きつけてやまない魅力から来るのでしょう。
様々な場所で見たThe Who、たとえばワイト島の圧倒的な人波やスイス・ロカルノの幻想的なライティングや、それぞれが今も鮮やかに脳裏に蘇ります。その中でギターをかき鳴らすPete、力の限り歌い上げるRoger。その動きの一つ一つに目を奪われて、まるで夢を見ているようでした。
2004年の初来日公演で、The Whoという名前がスクリーンに映し出された瞬間のあの会場のどよめきは忘れられません。そして単独公演の会場をいっぱいに包んでいた、「待ってたよ!」というあたたかい雰囲気。
いつしかPeteの知性、底知れない泉のような彼のイマジネーションに心動かされて、彼の綴る日記を誰に頼まれたわけでもないのにちくちくと訳していったのは、地味ながら心躍る作業でした。
b-koちゃんとの共同作業(といっても私は彼女に甘えてばかりだったけれど)によるクロニクル本の出版は一生の記念です。
サイトは2月末に一区切りとさせていただきますが、The Whoの変わらぬ輝きをずっと皆さんと見つめていきたいです。
最後にRogerの言葉を借りて、「Be happy, be healthy... and be lucky!!」
(yukie)