2014年2月28日 who's generation サイト 閉鎖

このダイアリーも最後のアップが2012年12月12日でした。1年4ヶ月ぶりの更新になります。
その間、フー関連もいろんなことが起きている。2013年7月8日終了したQuadrophenia tourについても欧米であったのに結局、一言も書かなかった。Peteの自伝についても自分にとっては大ニュースでした。最近ではRoger と Wilko Johnson のレコーディングや,かなり歌詞を間違えたらしいが、競演のライブも興味深いニュースでした。offical site の webmastaer であるRob Leeが1月に急逝し、驚いた。Pete と Roger が弔文を添えている。日本公演が実現しなかった理由であったかもしれないZakのケガでの離脱も気になるところだし、来年は最後?の大規模ツアーの話もあり、もしそれが実現したときは全公演参加を目標として備えをしている。
このようにブログの合間があいた際に、その間のニュースの整理にいつもお世話になっていたのがwho's generation であった。2004年6月のサイト創設から10年近く、フーの情報を日本のファンに詳しく伝えていただいた。フーに興味を持って、このサイトにお世話になった方も多いと思う。特に2004年ツアー時の掲示板についてはここが独占をしていて、数多くのコメントが寄せられて、私も投稿した記憶があります。改めて中身を見てみると、ボーカルが誰か、日本語の曲名表示等凝ったつくりになっており、管理人の方々がエネルギーを注ぎ込み作ったことがよく分かります。最近は最新ニュースはface bookなどでも間単に入手できることもあり、見る頻度は少なくはなってきたが、少なくとも2週間に1回は見続けてきたこのサイトが閉鎖になるのは、私にとってはフーの記念館が閉鎖になったような寂しさを覚えた。これだけウエブ情報が溢れており、スマホに対応する作りも必要になってきていたが個人運営のサイトでは限界が当然、ある。閉鎖の理由は詳しくは書いてないため、詳細は分からないが、これまでの日本のフーのファンに対して、無償でこれだけの情報を提供してくれたことに感謝したい。
今サイトのアドレスでは「WHO's Generationは2014年2月末日をもちまして閉鎖させて頂きました。 長い間ありがとうございました。」との簡単なメッセージが残されているが、コンテンツについては転載しても良いとの許可をいただいたので、メッセージ本文をまずは転載します。本当に長い間、ご苦労様でした。

2004年の開設から10年目を迎える2014年2月末、当サイトを閉鎖させていただくことになりました。
長い間ありがとうございました。
最後に、管理人3人それぞれがこれまでを振り返り、The Whoに対する思いを綴りました。

WHO's Generationを訪れて下さった皆様へ、
この度、本サイトを閉めさせて頂くこととなりました。まずは皆様に感謝申し上げます。
開設から早10年。ここを通じて沢山のファンの方に出会え、またファンに愛されているThe Whoを再認識することができ、とても素敵な経験をさせて頂きました。
拙い文章ながらライヴレポートも掲載させて頂き、その事が私のライヴ感をも変えてくれたと思います。耳で目で身体で音楽を感じ、ファンと共有する……。
10年前、サイトを立ち上げようと思ったのは、あの初来日が決まった時だったと記憶しています。
それから2度目の来日にして単独公演が叶い、毎年のようにリイシューや最新ツアーのアーカイブが出、2000年代に再度最盛期を迎えたThe Whoと共に歩めた……本当に活気ある、そしてワクワクした10年間でした。お陰さまで、yukieさんとの共訳でクロニクル本の日本版も出せました。
個人的な思い出は書き出したら尽きません。彼らを観たいと思っていた場所でのライヴ。ロイヤルアルバートホール、ハイドパーク、マディソンスクエアガーデン……そして、日本武道館。やはり大きな玉ねぎの下で日本のファンの仲間と観たのが一番の思い出でしょうか。
“ファン歴”という言葉をよく聞きますが、The Whoファンは変な拘りも独り占め感も無く、皆でバンドを愛している。彼らの音を詩を愛している……そう感じました。そんな一体感やファン同士の共鳴が生まれるのも、このバンドが持つ精神と魅力ゆえ。
サイトは閉まりますが、これからも彼らの音楽を通してここで出会えた皆さんと最高のロックバンドThe Whoを愛していけたらと思います。MAXIMUM R&B !!!
(b-ko)


彼らのライブなんて、生で見ることなんてないと思っていた。
まるで歴史上の人物並みに、私にとっては遠い存在だった。存在としてはとても大きかったのに、とてもとても遠かった。
私にとってのターニングポイントは、Johnの来日だった。
今まで見ることが叶わなかった、生演奏の姿。やっぱりこの人は存在してたんだ、こんなに凄い音を出してたんだ、と心から感動した。
いつか、The Whoを生で見られる日が来るのかな。みんなで来日してくれないかな。でもきっと、日本には来てくれないんだろうな。
そんな思いを、Johnの死が一変させた。
もうWhoは辞めちゃうかもしれない。今見ておかないといけない。
来てくれないなら、こちらから行くしかない。
背中を押してくれた友達には、今でも感謝している。
2002年アメリカ。Johnがいない現実に直面して、Denverの高地で凍えながら初めて見た生のThe Who
結構な珍道中だったこともあって、とても印象に残っている。
自分がWhoを見ている、という現実も、なんだか浮世離れした気分がしていた。
メンバーを失ってもなお、前に進もうとする姿に、ひたすら圧倒されていた。
あれから数年経って、彼らが日本に2度も来日してくれるまでになるなんて、当時の私、いやファンになったばかりの私にはとても信じられる話ではない。
2004年、横浜の会場で、涙ぐみながら見ていた私。
まさか日本で見られるなんて。
ビデオすら見るのが難しかった、ファンになったばかりのあの頃の私に言ってやりたい。
うそだと思うでしょ、でも日本でのライブ、これ以上ないくらい凄かったんだよ、と。
Johnがいなくなっても、WhoはWhoだったよ、と。
2006年New York、2008年日本、とそれからも何度も彼らの公演を見る機会があった。
Rogerのソロ公演もアメリカと日本でそれぞれ見ることができたし、Simonが小さなライブハウスでやったgigもNew Yorkで見る機会を得た。
月日は流れて、生活環境もいろいろ変化していき、音楽を聴く機会もめっきり減ってしまったが、それでもやはり、また生で見る機会があれば絶対に行くだろう。
あそこまでライブの凄みを体感したものはなかったし、これからも何かを与えてくれるだろうから。

今まで「WHO's Generation」を見守ってくださり、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、彼らの来日公演もより盛り上がったと思います。
これからもThe Whoを応援していきましょう。
みるきー


The Whoが好きだ!という気持ちばかりが先走って始まったこのサイト。
いろいろと見づらい箇所や独りよがりな部分も多かったと思いますが、とにかく愛情だけはこもっていたと自負しています。何度もおいで下さった方、たった一度でもお立ち寄りいただいた方、皆さん一人一人にお礼を言いたいです。
私にとって大切な作品は『TOMMY』で、眠る前にイヤホンで聴くのが好きでした。静まり返った真っ暗な部屋に身を横たえ、「Overture」でPeteの弾くアコギの音が右へ左へと響き渡り、まるで宇宙のただなかにいるような気持ちで、その音の広がりに集中して耳を傾けたものでした。
今では日々に追われてなかなかそのようにじっくり聴く余裕はないものの……アメリカやイギリス、果てはスイスにフィンランドまで、彼らのライブをもっと見たい、もう一度見たいと訪れたこの吸引力は、元をたどれば楽曲そのものに宿る、聴く者を惹きつけてやまない魅力から来るのでしょう。
様々な場所で見たThe Who、たとえばワイト島の圧倒的な人波やスイス・ロカルノの幻想的なライティングや、それぞれが今も鮮やかに脳裏に蘇ります。その中でギターをかき鳴らすPete、力の限り歌い上げるRoger。その動きの一つ一つに目を奪われて、まるで夢を見ているようでした。
2004年の初来日公演で、The Whoという名前がスクリーンに映し出された瞬間のあの会場のどよめきは忘れられません。そして単独公演の会場をいっぱいに包んでいた、「待ってたよ!」というあたたかい雰囲気。
いつしかPeteの知性、底知れない泉のような彼のイマジネーションに心動かされて、彼の綴る日記を誰に頼まれたわけでもないのにちくちくと訳していったのは、地味ながら心躍る作業でした。
b-koちゃんとの共同作業(といっても私は彼女に甘えてばかりだったけれど)によるクロニクル本の出版は一生の記念です。
サイトは2月末に一区切りとさせていただきますが、The Whoの変わらぬ輝きをずっと皆さんと見つめていきたいです。
最後にRogerの言葉を借りて、「Be happy, be healthy... and be lucky!!」
(yukie)