The Who vs Other Rock Legends 12m 1R Match

前日のブログでハーフタイムショーの評価の基準をバンド又はアーティストのパーフォーマンス、演出、ステージでの存在感の3点としました。本来なら観客との一体感も入れるべきでしたが、これは意図的に外しました。スタジアムの客席にいるのが本当の聴衆です。フィールドにいるのは全員がサクラです。ステージが出来上がったと同時にいっせいに外からなだれこんできます。正確な人数は分かりません。マイケル・ジャクソンの時、子供の数が3500人というのは分かっていますが、映像で見る限り、フィールドが広いのでさほど大勢には感じません。最近のステージではフィールドの人数が少ない印象はありませんので、1万人はくだらないと思います。
どのように人を集めいているのかは分かりませんが、地元のボランティア又は希望者の中からの抽選でではないでしょうか。この大勢のサクラがフィールドを埋め尽くし、宴会係のようにショーを最高潮に盛り上げてくれます。この点が12分ショートライブと共に普通のスタジアムライブと決定的に異なるポイントになります。ストーンズの時はベロマークセットの口の部分にもサクラを配置し、最初は口の部分を覆っていて客は見えないのが、カバーを曲が始まると徐々に開いていくという演出まで手伝っています。カメラ割りでアップになる女性も事前に決まっているようです。カメラ写りがスムーズにいくよう警備員もその女性の周りに配属されているほどの周到振りです。異常に反応の良い観客(サクラ)をどう利用するのかもライブ成功のポイントになります。ストーンズでは客とタッチしながらミック・ジャガーが歌うシーンがあります。フーについても最初は戸惑うと思いますが、反応が良いのは悪いことではないので、特に心配はしていません。ただロジャーが気をよくしてマイクを観客に向けることが無いよう願うばかりです。多分1回(シー・ミー・フィール・ミー)はありそうです。(観客対話型ライブはフーには似合いませんが。)
もちろんショーの出来はアーティストのパーフォーマンスに拠るところ大きいわけですが、このショーについてはどんな演出があるかも楽しみのひとつになります。アメリカのエンターテイメントビジネスの頂点に属する人材が関わっているはずです。この演出サイドとバンドがうまくタッグを組めるかどうかも成功の要因になってきます。ピート・タウンゼントはビジネスに長けているかどうかは正直分かりませんが、非常に柔軟な人なので問題ないはずです。
セットリストの予想はピート本人がリークしたため(本番まで秘密の方が良かったのでは?)ほとんど意味がなくなりましたので、フーのハーフタイムショーが始まるまでの楽しみで残るはどのようなセットで演出は何があるか、そして成功したといえるほどのレベルのショーができるかどうかの予想になってきます。