セットについては5分で作り上げなければならないので、通常は大掛かりなものは準備できません。しかし映像で見る限り、どれも十分大規模です。共通しているのは大規模でも、どれもスクリーンを除いては水平に大規模なセットです。垂直方向にはさすがに短時間では危険を伴うので、準備が難しいようです。準備はおそらく放映されないのでしょうが、これも見てみたいですね。フーの場合、トミー、クォドロフェニアだけでなく、初期のモッズからも視覚的なイメージが十分ありますので、何かモチーフにしたセットも考えられます。
演出面についてはババ・オライリー、ＷＧＦＡ（無法の世界）のシンセパートをどう扱うか、レーザーを多用したステージが当然予想されます。そしてＷＧＦＡラストのザックのドラムソロとロジャーのスクリームを更にどう盛り上げるかも楽しみな部分です。シーミーフィールミーは合唱隊が加わるなども面白いかもしれません。プリンスではブラスバンドも加わりましたので、サプライズゲストも是非期待したいこところです。
そして演出面での最大の注目点はやはり、ピート・タウンゼントがギターを破壊するかどうかにつきます。ザ・フーは一般イメージではデストラクティブなステージを展開するバンドですので、そのことに対し、避けることは期待している視聴者を落胆させることになってしまいます。もちろんただステージにギターを叩きつけるのでは面白くないし、ピートも乗り気にはならないでしょうから、私が考えているのはピートがギターを壊すアクションをすることによって、後ろのセットが崩壊する等ディストラクティブなバンドイメージの再現です。
