THE WHO 来日までの COUNT DOWN 28日 ザ・フー

Heat Waveは、デビュー2枚目のアルバムQuick Oneに収められている。
ライブ感覚でレコーディングされており、短い曲であるが初期フーの爆発的なエナジーが詰まっている一曲です。今回のライブでも演奏されないだろうし、何故か過去もほとんど演奏されていません。
フーファンのフェイバリットソングにもあまり取り上げられないが、私にとってはデビュー当時どれほどフーがセンスがあって、活きのいいバンドであったかを知ることのできるという点で大好きな曲なんです。
マーサ&ヴァンデラスのカバーソングでもある。このカバーソングは演奏も凄いし、スピード感も極地に達しているので、原曲をはるかに凌駕していると最初は考えていました。
ようやく原曲を聞いたのは、始めてフーのカバーを聞いてから2年くらい経ってからでした。感想はとういうと、ズシリとした演奏とボーカルでモータウンの奥深さを始めて知りました。この原曲を超えるの容易なことではないです。それでもフーは自分たちの解釈で疾走感に溢れる録音を残していて、原曲を上回ることはなくても並べる程度の演奏をしていると思います。
曲後半のキースの爆走は、バンドの初期衝動を捕らえています。私の知る限りではフーは唯一の初期衝動と音楽的な成熟をどちらもスポイルせずに発展できたレアケースだと思います。
もう一つのマーサ&ヴァンデラスのヒット曲はDancing in the streetです。これもheat wave同様名曲で多くのロックミュージシャンがカバーに挑んでいますが、そのほとんどが討ち死にしています。