THE WHO 来日までの COUNT DOWN 30日 ザ・フー

70年代後半にNHKスペシャルでオンエアーされたパンクロックを題材とした番組があり偶然視聴しました。その後再放送されたかどうか全く知りませんが、この番組について、聞いたことがある人もかなりいるのではないでしょうか。
その時の記憶なのでこれからの記述は、事実と異なる箇所があるかもしれません。番組自体はツトム・ヤマシタの海外での活動を通して、パンクロックについても取材した内容でした。それ以来名前を聞いたことは無かったのですがネットで調べたら今でも活動しているようです。無知でした。
パンクについてのインタビューの中で、ミック・ジャガーピート・タウンゼントとか登場していました。二人のことを当時は知りませんでした、ミックは少なくとも2回は登場しパンクについて語っていました。よく喋る、頭が切れそうな人という印象でした。ピートはロックの重鎮であるような紹介をされて登場したわけですが、かなり酔っているか、アル中で体調が悪かったのか、「ロックはストリートを離れちゃいけないんだぜ」と叫んで、手元にあるギターをかきむしったのです。それを見た私は「風変わりなおじさん」という印象しか持ちませんでした。その数年後、その人が最も尊敬するミュージシャンになるなんて全く想像できないことでした。
ピートが放映当時、パンクを絶賛したのはフーのフォロワーが現れたと思ったからでしょう。パンクバンドもフーも初期衝動を強烈にサウンド化したわけですが、両者の関連性について今では強いものは感じないですね。初期衝動から発展の形態の違いを調べることはフーを知ることになるという意味で昨日最後の文章を書きました。しかしフーというバンドはスピリチュアルなバンドでありそしてフォロワーの少ない孤高のバンドである。
一見関連性が強いと思われるパンクバンドやまた同時代のzeppelin、stonesと比べてもフーのロック史で占める位置を掴むことのできないもどかしさを私はいつも感じています。私のようなファンを魅了して止まないフーは一体何者のか、命題はいまだに解かれることがないのです。