THE WHO 来日までの COUNT DOWN 37日 ザ・フー

ピート・タウンゼントについてコメントする場合、例のchild porn siteにアクセスし、クレジットカードで有料の情報の提供を受け、逮捕された事件は、避けて通れませんので触れておきたいと思います。
但し、これはインターネットによる報道やピートのオフィシャルサイトによるコメントに基づく私的な意見であり特定の情報源をもっているわけではありませんので、あらかじめお断りします。
まず今回の事件を簡単に整理すると、
・2002年頃にchild porn siteでクレジットカードを使い、有料情報を提供を受けた。
アメリカがイギリス警察から情報提供依頼に基づき調べた所、ピートの名前がリストの中に浮かび上がった。調査をしたテキサスの刑事がフーのファンだったようで、彼は大変驚いたそうです。
・イギリスのタブロイド紙が情報をすっぱ抜き大騒ぎになる。
・2003年1月逮捕・2003年5月警告処分のみで不起訴、但し2年間はブラックリスト入りとなる。
まず、同じ事を日本で行ったら逮捕されないと思います。調べたわけではありませんが、そういう法律は聞いたことがないので。特にサイトが海外のものであれば、なおさらです。
ピートのダイアリーによると、イギリスでこのことが違法になったのは事件が起きた以後のことだそうです。となるとその行為による法的な問題は全く発生しない。つまり無罪ということになります。
道義的な責任は、もちろん発生します。Child porn siteがどういうものなのか見たことも無いので 全く知識はありませんが、幼児や子供に対する性的虐待を写真やビデオという形で有料で提供しているところだと思います。通常のporn siteと違い、家族から十分な保護を受けられなかったり、誘拐等犯罪が絡んでいるケースがほとんどになります。そういうsiteを運営する方ももちろん問題ですが、それを金を払って見たいという人間が地球上に大勢いるのは嘆かわしいことです。
中にはメンタルの疾病を抱えている人も大勢いるとのことで、一方的に非難できない部分あるようです。とにかく撲滅するにはいくつも難題がありそうです。そういったサイトにピートがアクセスし、有料の情報を受けたわけです。
タブロイド紙からは、さんざんpaedopheric(児童性愛主義者)とたたかれましたが、それに対するピート主張は次の通りです。
・今回の行為は過去何年間に渡り行っている児童虐待に対する反対活動、言動のためもリサーチのためであり、決して個人的な趣味に基づくものではない。
・その証拠の一つとして、有料サイトは見たが決してダウンロードは行っていない。(警察もその点確認済み)
トミーはピートが幼い時に受けた性的虐待を元に、作られたという興味も手伝い、そのロック界で尊敬を受けている人物が、道義上大きな非難を受けるような行為をしたいうことで、一時期英米では、大きな話題を引き起こしました。不起訴のブラックリスト入りということで、現在は一件落着しているようにも思われます。
但し、最も重要な点、つまりピートが児童性愛主義者だったのか、単なる行き過ぎたリサーチだったのかは解明されていません。
もちろん、私はこれまでのピートの活動も知っていたので、最初からリサーチであると信じていました。
今回のコメントの中で、他の人にもそれを分かってもらうために説明を試みようとしましたが、客観的にみてこれ以上の説得は難しいです。後はそれぞれの方が以上の経緯を知って貰った上で、できればピートのダイアリーとか直接読んだ上で、判断していただければよいと思います。
タブロイド紙ならともかく、一部の音楽誌で、何も詳細を調べず、そのことを茶化している記事を目にしましたが、これまで信頼をある程度おいていた雑誌だっただけに、大変がっかりしました。