THE WHO 来日までの COUNT DOWN 38日 ザ・フー

ピート・タウンゼントは1965年のフーのデビュー以来、並ぶ者は一握りしかいないほどのロックの王道を歩んでいる人物だと思う。
60年代は反抗的な歌とステージでアイドル的な人気を得、60年代後半から70年代前半においては知的なアルバムでさらに好評を得、ギタリストとしてソングライターとし、高い評価は現在でも衰えることは全く無い。一時期はロックのご意見番のようにも扱われたが、そんなことはどうでもよいことで、ミュージシャンとしての評価だけでおそらく後世にも誰もが羨望するほどの名声を残すだろう。
ソロアーティストとしても何枚もアルバムを残しているが、all the best chinese eyesとかempty glass,white cityとかフーのアルバムに匹敵する水準のアルバムだと思います。まだまだソロ活動もしてもらいたいものです。
そんなピートですが、中には年老いて、売れなくなったミュージシャンの悲哀を歌った曲もいくつかあり、活動をしていない時期でも全く忘れ去られたりしないほどの存在なのに、何でこんな歌作るのか疑問を持ったこともありました。本人の履歴は輝かしいものなんですけどね。初めてフーをきいたアルバムはwho are youでしたが、攻撃的な歌詞を想像して聞いていたのに、実際は弱気な歌詞ばかりだったのにも、意外に感じました。当人はそういう感情を抱いているのでしょうが、傍から見ていると挫折なんか無関係に見えますが不思議です。
フーに男性のファンが圧倒的に多いのもピートのソングライティングによるものでしょう。男性のteenagerを意図的にターゲットしたわけではないでしょうが、そういう曲が多いですね。ピート・タウンゼントは一種の男性に対する好感が異常に強い人物だと思います。おそらくゲイではないと思いますが、芸術的な昇華を得るための原動力が男性に対する興味や共感だったのではと勝手に判断しています。
フーに関する写真集を見ると、男の子やteenagerと一緒に移っている写真は大変うれしそうですが、女性と一緒に写っている写真は完全に固まっています。もしかすると女性恐怖症だったりして。
ピートがこう言っていたのを雑誌でみたことがあります。「僕がレストランでボトルを震えさせながら、好きな女の子にシャンペンを注いでいるうちに、ミックは何人もの女性をものにしやがった。」