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スーパー・ボウルも含めてNFLをほとんど見たことがないので、まずアメフトについて学習をしました。試合時間60分で15分クォータの4部構成になります。第2、第3の間にハーフタイムの休憩時間があります。これが15分程度と書いてあり、今回は12分演奏とありますので、ストーンズの場合5分でセット準備したとありますので、片付けや選手の入退場を含め、25分は必要か、30分あるかもしれません。そのハーフタイムのショーに今回フーが登場することになります。日本での生中継は2月9日(月)NHKBS1で8時15分からの予定です。日本テレビなどで他の時間に録画放送がありますが、録画ではハーフタイムショーは流されないような情報もありますので、気をつけてください。プレイをしている間しか時間が進行しないため、何時からショーが始まるかが確定できません。60分の試合でも3時間くらいかかることもあるそうです。
去年のブルース・スプリングスティーンは公演後、同時期に発売したアルバムはチャート1位になったそうで、アメリカ国内で1億3000万人が、全世界で約8億人が見るといわれる、このビックイベントはフーにとっても大きなビジネス・チャンスです。ニューアルバムは準備できなかったものの、何回目になるか数えきれないほど多くだしている新作グレイテスト・ヒッツを抜かりなく先日、発表したばかりです。新曲も入っていませんのでチャート1位は到底無理ですが、せめて10位以内を期待したいところです。今のようなソロでのステージである限り、今後ミュージシャン側から逆に出演希望が出てくることも十分考えられます。わずか12分の演奏とはいえギャラも十分あるだろうし、大変な宣伝効果で今後の活動の足がかりになると思います。
それも「成功すれば」の前提付きになるわけですが、やはり不安要因がいくつかあります。
① 5曲メドレーは果たして効果を奏するかどうか?
考えればきりがありませんが、サポートメンバーも含め、全員がプロ中のプロ、素人が余計な心配は不要と割り切りましょう。
② 12分の演奏時間について
ワイト島しか見たことがない方には信じられないことでしょうが、実はフーはスロースターターです。9.11NYCコンサートの際は合計で25分程度演奏していますが、当初はまだ割り当て時間が少なかったのをピート・タウンゼントがこれでは十分な演奏ができないとクレームをつけて、この時間に変更になった経緯もあります。今回はわずか12分ですのでフーマジックを見せるためには短すぎる時間ということになります。最初から飛ばして演奏ができるバンドが圧倒的に有利です。ブルース・スプリングスティーンはその典型ではないでしょうか。オリジナルメンバーのクイーンなども同様の理由で実現していたら名演を残していたでしょう。スロースターターバンドには不利な条件ですが、この12分は機械的に決定された時間ですが、バンドの真価を発揮できるぎりぎり最短の時間とも言え、実力を発揮できるかどうか、バンドはプレッシャーを感じても観客側から見ると私が他のバンドの演奏を見て楽しめたように、2時間のフルコンサートとは違った面白みがあります。
③ ロジャーの喉、ピートの腰
今に始まった問題ではありませんが、今回は12分1回のみの演奏ですから、リハーサルで痛める等、よほどのことが無い限り心配いらないでしょう。
④ ピート・タウンゼントに対する妨害行為
これだけのイベントになると予想もしていないことが起こるわけで2003年Child Porn Siteにアクセスし、警察に逮捕そしてブラックリストの載せられた1件で地元の児童保護団体がこの件に関して、主催者に中止、入国管理局にピートにビザを出さないように要請したところメディアが大きく取り上げ、それに気をよくしたのか、今度は警告のチラシをスタジアム周辺の家に配ったとか。やり方が納得できません。イベントに影響はありませんが、何かやるほどメディアが取り上げるので、非常に残念ですがこれで終わりにならないと思います。2003年の1件に関して詳細はこちらをご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/morijundrix/20040617
http://www.whosgeneration.info/episodes/petearrest/petearrest.html
2003年以降マイアミでは何度かコンサートをしているのに、その時は何も抗議せず、これは団体の売名行為としか考えられません。動機(世の中で何が起きているか確かめる必要があった)はともあれ、逮捕(正確には逮捕というより、日本で言う事情聴取に近い)そして5年間のブラックリスト入りは事実です。これほど極端なケースでなくても今でもピートを揶揄するコメントは2ch等では未だに見かけます。一度犯した過ちを世間はそう簡単に許してくれない、世の中の厳しさを痛感します。