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rockin'on誌1月号ではザ・フー来日レポ2本とロジャーのインタビューが掲載されています。これまでは来日に伴い2年以上前の記事を載せていたのが、わずか6頁ではあるものの今回はかなり健闘しています。しかもインタビューはあの武道館1日目の翌日、11月18日に行われています。ロジャーも前日のライブを「凄くいいライブだった」と語っています。タイミングも最高で日本人の聞きたい質問多数の貴重なインタビューです。

来日公演フラッシュバックは今回で終了です。もう少し早くアップできれば良かったのですが、年を越してしまいました。今年のフーの動向はどうなるでしょうか。3月のオーストラリア・ニュージーランド公演までは決定していますが、果たしてトミー40周年の欧米公演が噂通り、本当に実現するのかどうか。ライブ活動のみ行うのか、アルバム製作等クリエイティブな活動を並行するのか、この1年を貴重なものとすることを自分に対してのNew Year's resolutionともして、注目していきたいと思います。

【来日公演ファイナル・フラッシュバック】
31 17日武道館のロジャー渾身のボーカル
17日のロジャーは水芸だけでなく、パーフォーマンスそのものが凄かった。特に後半の喉の奥から搾り出すような独特のボーカルがすべて、最高点に達しており、私がライブで見た中ではロジャーの最高のボーカルでした。表現が難しいですが、曲のボーカルパートの聴かせる部分がすべて響いてきて、体中でそれを受け止めるたびに、こちらも体を曲げたり、揺すぶりして反応してしまいました。本人も会心の出来だったはずです。バンドも一丸となったサウンドも特筆すべきものでしたが、個々のプレイヤーに焦点をあてるとこの日はロジャー以外にありえません。ロジャーのボーカルが最大の不安だったのが、、最も評判の高かったライブでも最も貢献した意外な結果になりました。
32 19日武道館の個人的総括
19日武道館公演、日本最終公演。ロジャーは2日前とは全く違うコンディションでした。バンドの演奏は17日と変わらないくらいのレベルだったこともあり、ライブ自体の評判はかなり高いようです。最初はロジャーの声のコンディション、中盤は音響の他の会場との違い、後半はセットリストが前日と同じと確定したことによる落胆とあと○曲でラストというカウントダウン態勢で、次から次へとライブにのめりこめないことを気にしだし、せっかく最終公演に無理をして武道館まで、またやってきたのに残念でしたが、またこれもライブならではのハプニングと受け止めたいと思います。バンドもファンも大満足で終了した、最終公演でした。
33 フーサウンド
フーサウンドの特質について、書いたブログではこのような表現が多いようです。「音圧が凄い」とか「音が塊になり、ぶつかってくる」とか、こういった特徴はもちろん私自身も感じていることですが、正直他のロックバンドをそれほど見ていないので、果たしてフーの特徴かどうか断言できませんでしたが、しかし、考えていたことが正解だったようです。私にとってフーのライブの原点はカンボジア難民救済コンサート2枚組みレコードのA面すべてを使った79年のライブで、収録されていたババオライリー、シスターディスコ、ビハインドブルーアイズ、シーミーフィールミーの4曲で聴衆をもりあげる独特のスタイルを理解し、音塊を感じることができました。基本的にその時の認識は25年以上経過した現在でも、全く変わっていません。聴衆を盛り上げる独特のスタイルと表現しましたが、凄い音圧プラスのこの部分が実は一番重要なところで、映像無しの4曲のサウンドだけで、体感できたこのマジック又はケミストリーは一体なんなのか、未だにうまく表現できないでいます。それは形を変えても、リズム隊の二人は他界し、残された二人は60代中盤の年齢で現在でも受け継がれているのは、通常考えればありえないことが、現実になっている、このことも理解できないこと、文章にできないことのひとつです。
34 ベスト・ブログ番外編
独断と偏見でベストブログをチョイスするつもりでしたが、番外編のみとします。
過去のブログでは2004年来日時ではNANAさんという方の横浜公演でトミーメドレーを見て最後は泣き崩れたりした感想を綴ったものが印象的でした。現在はブログは続いていないようです。2006年では最初はバルセロナのライブを予定したものの、キャンセルとなったため、ドイツとマドリッドに急遽予定を変更した方(ID覚えていません。)のブログ。結局、ドイツは観れたものの、マドリッドは航空会社のストでスペインまで行けず、しかも「愛の支配」がフェイバリットソングだったのにドイツではたまたま演奏しなかったと不運続きで気の毒でした。その時期頻繁に更新がありましたが、現在では非公開のようです。
今回は番外編として楽屋編のブログだけリンクを貼っておきます。
楽屋でのやりとりを記したブログ又はウェブサイト
多くの方が既に見ているとは思いますが、布袋さんのロジャーとの対面のブログ
http://hotei.com/blog/2008/11/the-who-at.html
kallanさん達とロジャーとの対面ブログ(moderatorではなく、一ファンとしての対面であることを前提にお読みください。)
http://www.whoperstar.com/introduction.html
ピートも日本人と楽屋で会っているとは思いますが、ブログ上では見つかりませんでした。
35 ピートと同乗した新幹線
17:15でなく、11月13日新大阪から新横浜へ向け前日のサミットで会ったSさんと乗車した新幹線は14:47発でした。ピートと同じ新幹線といっても、もちろん車両も違うわけで、見物に行くわけにもいかず、ただ同じ新幹線に乗っているだけのことでしたが、やはり特別な時間でした。しばらくして富士山が見えると「この夕暮れに浮かび上がる富士山を初めて見て(2004年にも新幹線には乗っていますが、夜間でした。)、ピートも何らかの感慨いだいているはず」と勝手に思いこみ、どうしようもないフークレージーさを露呈してしまいました。新横浜駅到着後、当然ピートの後姿を追っかけましたが、駅を出た階段のところで、係に制止されてしまいました。別の階段から降りれば間近まで行けましたけれども、10m位先で車に乗り込もうとしてるピートを眺められるだけで、十分満足。これもフー三昧ウィークの最高の瞬間のひとつでした。