アーカイブ版(ジャンル別)はこちら http://www.geocities.jp/morijundrixarchive/

いつものように来日公演中の最高(最悪)の瞬間の思いついたことを書いていきます。番号を付けますが、ランキングではなく、思いついた順番と捉えてください。
15日の2回目ロンドン公演はアンコールとしてスリップ・キッドとマジック・バスが追加された羨ましすぎる22曲演奏になりました。スリップ・キッドはロジャーが歌詞を忘れる等、少しトラブルもあったようですが、全般に前日のライブより出来が良かったようです。日本では武道館(20曲)以外では19曲でしたので、いくら地元ロンドンとはいえ、22曲演奏は最近のライブでは一番多い曲数で最高のサービスをしたようです。Tattooも2日連続で演奏されました。

26 感激のピート
未確認情報(2ch)ですが、17日武道館公演後、会場を後にする時に車から身を乗り出して、ファンに手を振ったそうです。私もしばらく外で待っていましたが、ウドー職員が道にロープを張り、それを移動させながら、客を駅方向へ誘導するため、帰らざるを得ませんでした。それでも残っているファンの方が目撃したのだと思います。実際見ていませんので、まさか日本のファンに気をよくしてもそこまでしないだろうと思っていたら、19日の会場入りの際もやはり似たようなことをしたらしいです。武道館両日は二人とも大変、機嫌がよく、終演後も客席へ手を振っていました。ピートも車から身を乗り出して手を振りたくなるくらい、日本のファンの反応に感動したのでしょう。2006年にフーとして初めて公演の行ったスペイン・マドリッドでは同じようにファンの歓迎に感激し、翌年のヨーロッパツアーに急遽、マドリッドを組み込み、異例のライブを行った経緯があります。その再現はあり得ますが、オーストラリアツアーは来年3月と近接しすぎているし、それを逃すとアジア・オセアニアに来ることは、滅多にありませんので、当面はオーストラリア以降の2009年の日程待ちになります。
27 フーの女性ファン
圧倒的多数の男性ファンで各会場は覆い尽くされましたが、会場にはもちろん女性ファンも見かけました。男女カップルも多くいましたが、一人で来ている方もかなりいたようです。さすがに女性同士で来ている人達は、私は見かけませんでした。かなり少なかったのではないでしょうか。ただ女性は少ないといっても、熱心なファンは意外と多くて、日本のフーに関する総合サイトのwho's generationも女性3名が管理人(今回お会いできなかったのが残念でした。)だし、オフィシャルサイトmoderatorのkallanさんもそうです。フーリガン・サミットでも多数の女性ファンが結集していました。その際、少しお話した方(お名前は聞き忘れました)は武道館では最前列に陣取っていました。ロジャー経由でファンになった方が多いのが一つの特徴ですが、もしかすると忠誠度も男性ファンよりは高いのではとの印象も受けました。
28 Tea & Theatre
2006年のNYでもライブ会場で聞いた曲でしたが、曲に馴染んでいたこともあるのか、とにかく怒涛のライブの最後に二人だけで聞かせてくれる、この曲は心に染み入るものがありました。ピートのアコースティックギターも音の粒たちの良い素晴らしい音色でそれにロジャーが太い声をかぶせて歌っていました。
この曲は日本公演が進むにつれ、面白い使われ方もしていました。最初の大阪、横浜ではトミーメドレーが終わると、当たり前のように演奏を始めてましたが、さいたまSA以降はすべてファンの歓声次第では、やってもいいよというような素振りでじらして、なかなかすぐには演奏を始めず、歓声が一定の度合いになった時点で、ようやくギターを手にするという方法で、日本人ファンの心理をつかんだ行動に出ていました。最初から演奏予定であることは分かっていても、万が一このまま、引っ込んだら大変とこちらも必死に手拍子させられました。(笑)それ以外でも1曲目ICEでロジャーが客を歌うようにあおったり、たった5回の公演でしたが、異国の日本人ファンとのステージ上での交流はその間に進化をみせていました。
29 ロジャーの水芸
今回の公演で私が一番驚いたのは、「ロジャーの水芸」でした。17日武道館公演中に起きました。レビューでもこのことについては書きましたが、もう一度何が起きたか、その場にいなかった人と目撃しなかった人のため、詳しく書きます。17日の本編ラスト曲はMy Generationではなく、その後続けて演奏されたネイキッド・アイでした。その曲の演奏終了少し前にロジャーが愛用のカップを持って、スタスタとザックの目の前に歩いて行き、記憶が定かでありませんがドラムセットの台に登ったような気もします。観客に背を向けて立ったかと思うと水を口に含み、顔を上に向け、思い切り上方向へ水を吐き出しました。その水の出方が見事で、霧状とまでいきませんが、水が一定の大きさに粒粒になり、噴水のようにきれいに弧を描きながら、上へ放たれ、真下に落ちて行き、その粒粒をロジャーが浴びたのです。水を吐いたのが本当にザックの目の前でしたので、ドラムセットに少しはかかったに違いありません。もしかするとザック本人にも。ザックはそのことには動じずにたんたんとドラミングを続けていました。
17日武道館はロジャーは絶好調でしたので、そのような行動に出たのだと思います。あまりにも見事に決まりましたので、初めてのことではないはずです。滅多にお目にかかれない隠し芸を日本のファンに披露してくれました。
30 ザック・スターキー
ザックについては前回来日時と同様に今回もネット上で絶賛されています。ところが私のレビューではあまり、ザックの名前は登場していません。その理由は文句のつけようがないプレイばかりで、すべてが良く、文章化できなかったからです。強いて強烈な印象をあげればWGFAでのロジャーシャウト前のドラムソロは全公演において鳥肌もので、ライブ中のクライマックスになっていたことになります。今回来日が実現した原因の一つはザックがオアシスから離れたことであることは明白です。ザックのサポート継続で3月のオーストラリア公演も実現し、その後2009年の活動も十分期待できることになり、以前のようなザックが他の活動をしている間はフーは休眠状態の心配は少なくなりました。バンドとして精力的に活動できる期間は正直限られているだけに、ザックも当面はフーへの継続的サポートを決意してくれているにきっと違いありません。