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昼前に伊丹空港へ着き、宿泊先のホテルに着いたのが、午後2時過ぎでした。5時過ぎに、今日の会場の大阪城ホールに徒歩で出かけました。
ライブはオープニングアクトは無しで、午後7時10分ごろから始まりました。開始前ホールの通路を歩いていると人だかりがあり、30m以上の列になっているたどっていくと男子トイレの順番待ちでした、女子の方は空いていました。普通逆のケースが多いのですが、これにも男の割合が多い野郎御用達バンドのコンサートであることを実感いたしました。
まずセットリストのみ報告します。
意外にも今回ミニツアーの中で始めての19曲セットリストでした。理由はわかりませんがGetting In Tuneが演奏されませんでした。しかしながらライブ全体は2004年大阪に匹敵するほど強烈な音圧で、いくつかの不安を吹き飛ばしてくれました。変な表現ですがロックコンサートというよりはピートとロジャーが紡ぎだす壮大な叙事詩を見ているような。
メンバー登場と同時にまずピートがガッツポーズで日本公演での意気込みを見せてI Can't Explainがスタートしました。最初から音は馬鹿でかいし、順調なのりで始まりました。前半は時々PAに乱れを感じましたが、それを打ち消すような強烈なのりでした。2chを見ると客席ガラガラと書いてあるコメントがありますが、ライブ開始直前にはかなり埋まり、9割はなかったとしても少なく見積もっても8割あったと思います。バンドに恥ずかしくないくらい十分埋まっていましたよ。ライブ映像用スクリーンは残念ながらありませんでした。関東公演では分かりませんが、このまま無いのでははっきり言って寂しいです。
2曲目はThe Seekerは2000年よりも長いバージョンでYoutubeで見たときの印象のように、2曲目からピートのパワーコード炸裂でした。この日はとにかくピートのパワーコードの鑑賞会でもありました。確かこの部分でピートのMC、YOKOHAMA,TOKYOと2回間違えたのか思いましたが3回目OSAKAと言い、ギャグだったようです。大阪はすばらしい街とお世辞でしょうか。3曲目Relayですが、Anyway Anywhere Anyhowの代わりとなれるか、疑問への答えはYesでした。長いアドリブで早くも極限の世界を観衆に見せ、ロジャーの必殺手拍子、2006年インターネット配信でしか味わえなかったものを体験しました。4曲目のFragments,2006年にNYで初めて聞いたときは「??」でしたが自分も慣れ、演奏も充実してきて大きな演奏、他の曲同様感動のバージョンでした。Who Are Youで観客も盛り上がり、今回のバージョンはマジックというよりは、パワフルバージョンで印象は強烈でした。ピートの曲間のソロ部分の印象は今ひとつでしたが、この日のパワーコードは最高だったの対照的にソロは決めてくれたみたいなものはありませんでした。手探りしている間に時間切れとなったような印象でした。6曲目のBehind Blue Eyes,このような慣れ親しみすぎた曲でも後半部分も盛り上がりは、禁断の世界へ突入したようでした。Real Good Looking Boyも他のクラシックと負けないくらい、感動と興奮で、この日は印象の少ない曲が無かったいってよいほどでした。Sister Discoは個人的には初めてライブで聴く曲。前半は普通に進みましたが、後半はザックのドラミングが冴え、これも素晴らしい出来でした。ババオライリーはババオライリー以外のなにものでもありませんでした。客も盛り上がるし、ピートのサビいいし、ロジャーのハーモニカも決まって、ブルーマングループには負けないぞと、いう感じか。Eminence Front、北米で絶賛でしたので、どれほどのものかとお手並み拝見の気持ちでもいました。2006年NYでも2回見ていますので、同じようなものかと思っていました。まず違ったのはNYでは曲が始まっただけで客席、おおはしゃぎだったのか、ここ大阪では残念ながらほとんど反応無しでした。自分の客の1人だったけに、偉そうなことは言えませんが、全般的に客の反応はどの曲にも弱く、すこしこの点は拍子抜けでした。曲に戻りますがピートのボーカルが唄うというよりはアジテーションぽくて、かっこ良さがありました。
Getting In Tuneが省かれたことですが、これはちょっとショックでした。過去10回一度もはずされたことのない曲だったいうだけでなく、このことで演奏曲数がこれまで10回すべて20曲以上あったのが、初めて19曲なってしまったからです。もしかすると日本初公演ということで大阪は22曲演奏を期待していたのが、この結果に終わってしまいました。時差ぼけ対策だったのでしょうか。5:15、ロイヤルアルバートホールのジョンのソロでも有名な曲ですが、演奏中の脳裏をそのことが横切りましたが、ピートが熱演を見せました。愛の支配、ロジャーが果たしてこのボーカルに超負担の曲をどれだけ歌いこなせるか。十分の感動の世界へ誘ってくれました。ピートのソロがまた中途半端な印象はありましたが。注目のロジャーのボーカル全般の印象ですが、ところどころ、かすれはするものの、声量はあり、周りの音がでかすぎて、ボーカルが埋もれてしまうところはありましたが、最後までパワーが衰えることはありませんでした。これだけでもこれからの来日ツアーは十分期待できることが、確定的になりました。この日ピート乗りすぎだったせいか、ピートがステージの真ん中にいて、ロジャーは左隅にいる時間が長かったのは、少し気の毒でした。そして無法の世界、ピートのギターの刻みが今までものとはかなり違うので、「間違えたのか」と何箇所も思いながら聞いてしまいました。どうも間違いではなく、そういうアレンジだったようです。ロジャーのシャウトも決まり、過去の名演が脳内にすりこまれていても、十分納得できる演奏でした。本編ラストはMy Generation、ここまですべての曲が最高の演奏の連続で、当然この曲もと思いましたが、アドリブ部分が期待に反して、本編ラスト曲にしてはあっさり終了。ステージから帰り際、ピート、ザックに何か話しかけ、大量のつばをステージに吐き散らかして退場。ドラムのコンビーネーションがうまく行かなかったのか。これもアドリブの醍醐味と自分なりには納得。
そしてアンコールの拍手になるわけですが、そのコールがしょぼかったです。これでメンバーが出てくるかというほどの。関東ではどうなるでしょうか、すこし不安です。そしてトミーメドレー、これは素晴らしかったです。一番PAが安定していました。コーラスもまるでテープを聴いてるかのような美しさでした。ピンボールも今まで聞いた中で一番の迫力を感じたいっても過言はないほどだったし、Sparksでまた4年前の大阪のように極限の演奏、そしてSee Me Feel Me、私が聞いた中では最高の演奏でした。大きくて、深くて、曲の持つ荘厳さを感じさせるのに十分なほどの。ロジャーも時々せっかく盛り上がっているところに観客へマイクを向けて、がっかりさせることがありますが、さすがに日本人相手でそれがなかったのが、また功を奏しました。ラストはTea & Theater、これがまた身に染みました。とにかくその前の18曲すべてが大迫力バージョンを連続して聞かされた後だっただけに、こういう曲を最後に聞いて一息ついて、ライブを終えるのは、またこれはこれで素晴らしいものだとつくづく感じました。客席全体も同じ思いで、聞いていたようです。
こうして単独初公演、大阪公演は終了しました。まだおわったばかりで、星いくつかは判定しにくいですが、少なくとも2006年MSGで見た2回の公演よりは、上回る公演だったことは間違いありません。
1曲目 I Can't Explainツアー11回目(超定番)
2曲目(Aパート)The Seekerツアー11回目
3曲目(Aパート)Relayツアー8回目
4曲目 Fragments(準定番)ツアー11回目
5曲目 Who Are You(超定番)ツアー11回目
6曲目 Behind Blue Eyes(超定番)ツアー11回目
7曲目(Bパート)Real Good Looking Boy ツアー10回目
8曲目(Bパート)Sister Disco ツアー11回目
9曲目 Baba O'reily(超定番)ツアー11回目
10曲目(ピートソロ準定番)Eminence Front11回目
11曲目(Cパート)5:15 ツアー11回目
12曲目 Love Reign Over Me(仮準定番曲)ツアー11回目
13曲目 Won't Get Fooled Again(超定番)ツアー110回目
14曲目 My Generation(超定番)ツアー11回目
<アンコール>
(Dパート)演奏無し
15〜18曲目 トミー・メドレー(準定番)ツアー11回目
(Pinball Wizard,Amazing Journey,Sparks,See Me Feel Me)
19曲目 Tea & Theatre(準定番)ツアー11回目