アーカイブ版(ジャンル別)はこちら http://www.geocities.jp/morijundrixarchive/

オーストラリア 11回
フランス 27回
ドイツ 59回
イタリア 6回
ポルトガル 1回
☆スペイン 4回
スウェーデン 26回
オランダ 8回
スイス6回
ノルウェー 3回
オーストリア 4回
ベルギー 4回
カナダ 44回
デンマーク 16回
フィンランド 3回
アイルランド 7回
モナコ 1回
日本2回→7回
アメリカ あまりにも多いので省略
イギリス あまりにも多いので省略
この数字はthe who concert guide で(http://www.thewholive.de/) 検索したフーのこれまでのライブ回数のデータです。アメリカとイギリスは回数が多すぎて、数える気になりませんでした。このサイトではセットリストも見ることができますので、興味のある方は利用してください。
このデータでまず分かるのはこれまでライブを行ったことのある国がわずか20カ国で他の大物バンドと比べるとかなり少ないことです。しかも☆印のつけてある国は前回2006-2007ツアーで初めてライブを行いましたので、それまでは17カ国だったことになります。そのうち10回以上ライブが英米、ドイツ、スウェーデン、カナダ、デンマークの6カ国のみになります。英米に次ぐ、ライブ回数の3位はドイツで、4位はカナダになります。スウェーデンは26回で6位ですが、そのうち22回は60年代のライブになります。デンマークの16回は国の規模にしては多い気がします。日本は今回の公演で+5の計7回になりますので、アイルランドと並ぶ9位になり、イタリア、スペインを抜くことになります。
それにしてもイタリア6回、スペイン4回、ポルトガル1回といったラテン系諸国の回数の少なさは特に目立ちます。フランスだけは一応27回あります。やはり「フーはラテン系諸国には全く受けない」という私の勝手な仮説はこのデータを見る限り、正しいのではないかという気がしてなりません。フーのような「鬱積した表しがたい一定のストレスや感情をただ発散させるのではなく、昇華させた形に変えるような爆発的パワーの音楽」を聴くための前提自体がラテン系民族には存在しないため、理解しがたいのではないかと勝手に解釈しています。それではフランスの27回はなぜかということになりますが、理解しがたいのは同様だと思いますが、フランスは元々、異文化に単に寛容な国だからではないでしょうか。本当に人気があるのなら、ドイツ並みの回数があっていいはずです。イギリスはいいとしてもアメリカ人はこの音楽に合うかどうかですが、「爆発的なパワーのロックンロール」であることで文句なしに合格点で、その背景にあるものはそれほど気にしないからというのが、現在の私の強引な考えです。データから見ても英米に次ぐ、第3番目にフーの人気のあると思われるドイツは、フーの音楽性に異常に興味をいかにも示しそうな国です。日本人も資質的には、理解しがたい民族のひとつではなく、イギリス、ドイツの次くらいには合っている国のような気がなんとなくします。あとは「爆発的なロックンロール」さえ、(20年以上前と比べて大分、環境は改善してきていると思いますが、)自然に感じ取ることさえできればだけの問題です。