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先日、元ホワイト・スネイクのメンバーが主催するチャリティイベントにザック、ラビット他サポートミュージシャンでライブを行ったようです。曲もフーからだけでなく、ソロアルバムや自分のフェイバリットであるジョニー・キャッシュのRing Of Fireも含まれており、75分程度の演奏時間だったようです。サイモンも参加する予定でしたが、激しい歯痛で参加できなかったとか。そのため急遽代役を立てたため、Pinball Wizard等、曲によってはトラブルがあったようです。それにしてもサイモン、ステージに立てないほど歯痛とは、かなりの激痛だったに違いありません。4月のTCTの時も本ステージでのピートとのアコースティックでの競演以外にも150人のゲストの前で、今回同様にミニライブを開いており、模様はオフィシャルで視聴することが出来ます。アップされたのは大分前だと思いますが、昨日ようやく見ました。2000years, without love, naked eyes, ring of fireとよほどお気に入りなのかここでもジョニー・キャッシュの同じカバーが入っています。参加メンバーはサイモン、ラビット、ピートのソロで89年ツアーに参加していたおなじみのビリー・ニコルス、ベースはサポートミュージシャン。基本的にアコースティックライブのため、大声を張り上げていませんので、声の調子そのものを計ることは出来ませんでしたが、貫禄を感じさせるショーでした。リラックスした雰囲気の中で自分場、今一番歌いたい曲を思う存分に歌えたかのように見えます。2000yearsをここでも歌っているのは、お気に入りであることに間違いないようです。
ソロアルバムのための楽曲提供も広く呼びかけており、何か積極的に活動しようという意欲十分のようです。以前はピート・タウンゼントの気まぐれに振り回されていた感がありましたが、最近の発言で「フーはこれまで十分な活動をしてきた」というコメントからも自分の好きなこととフーの活動を、それなりのペースでやっていければそれでいいという心境の変化が見てとれます。最初の発言から6年近く完成に要した前作で懲りたというか、一つの目標を達成し、冷静になるとこれ以上新譜にこだわる必要は無い、それよりもこれからのミュージシャンとして人生を充実させる方が必要とでも言いたげな。最近は「ピートは作曲活動をしている。それ言うと本人が嫌うので、言わないようにしている」とか逆にピートを操縦するかのようなコメントも残しています。
4月のTCT本ステージのピートとの二人のみの競演(オーディオのみ)も以前、ダウンロードしたままで、昨日始めてじっくり聞いてみました。Let’s See Action他計6曲演奏しています。二人のギターとボーカルのみの演奏で、まるでサイモン&ガーファンクルのようですが、急遽決まった出演とは思えないほどの納得できる演奏でした。十分に間合いが分かり合っている間柄のロックの歴史に名を残す二人のミュージシャンが作り出すサウンドは、このツアーがあれば是非足を運んでみたいと思わせるほどでした。アコースティックの名手のピートが素晴らしいのは当然のことながら、ロジャーもこれまで感じたことの無い貫禄で堂々と歌い上げ、ロジャーが新境地を築きつつあるのではと2006年ツアー当初やライブ8で感じさせたものは、まだ間違いであったとは言えないようです。