THE WHO “Rock’s Outer Limits” ザ・フー

6月28日のチケット争奪戦になんとか生き残り、来日までの重要なチケット確保というイベントが終了して、一息ついています。今回ファン一般枠で全4公演入手できたのは、幸運にめぐまれ、また過去2回ticketmasterを利用した経験が生きたようです。今度のチケット入手法は運営会社こそ違ったものの、ticketmasterとほとんど同じ方法でした。しかし画面で記号入力をさせられたり、多くの公演のチケットを取るためには、カードナンバーや住所等を英語でなるだけ早く入力しなければならないので、私自身も含めて、かなり慌てた人も多かったのではないでしょうか。簡単に取れたたように書いているものの実は、最初の武道館チケットでは2回入力しても、パスワードエラーになってしまい、かなりあせりました。それはコピーした時になぜかスペースが付いてきてしまったのが原因でした。2回目以降は前回入力事項がクリックで画面に表れましたのでかなりスムーズに手続きできました。ところが最後のさいたまSA分が前も書いたように、調子に乗って別のチケットを探そうとした時点で、unavailableに。これでまたパニックでした。後からチケットが復活して、買えたから良かったものの、もしそのまま買えなかったら、一度入手できていただけに後悔するところでした。これで、現在のところの全公演に行く準備は整いました。後は自分自身のスケジュールを合わせられるかどうかです。
公演が発表になったのが確かまだ先週の月曜日6月23日でチケットを押さえたのが6月28日で、自分が日本でのフーの単独公演に4回も行き、その中に武道館のおそらく12列から15列のチケットも含まれている。冷静になるとそのことがまだ信じられず、全く実感がわきません。2004年来日の時も唐突でしたが、今回も同じでした。2006年のワールドツアー以来、何度も日本公演は話題に上りましたが、結局、最後は立ち消えでしたから。話題が何度も出ても最終発表までは本気にならないという免疫ができてしまったようです。今回はあの4月26日のピートのダイアリーから2ヶ月も経っていない時期でしたので、なおさら最初の2ch情報には疑わざるを得ませんでした。
過去2年程度の来日情報について簡単に整理すると、2006年欧米ツアー発表時からパシフィック・ツアーは行うとの情報はあり、北米終了後の2007年であることが予想されました。ところがツアーは次々と延長され、2006年7月頃、ピートがツアーは来年のグラストンベリーで終了すると発表したときに冗談だと思いましたが、実際は更に延長され、2007年9月ヘルシンキで終了しました。2007年始めは2007年11月がパシフィックツアーとされていましたが、正式な発表は無くピートが下の日記(日記日本語訳は原文を探す余裕が無かったため、Things He Said Today(http://pete.exblog.jp/)からのコピーです、フーファン同士ということでどうかご了承ください)を記し、消滅が確認されました。
2007年7月6日
「日本、オーストラリア、ロシア、チェコ、ブラジル、チリ、アルゼンチン、メキシコ、ハワイに行けなかったことは残念だ。」

それでは2008年に実現するのかと噂が立ちましたが、発信源であるというピートから否定の発言。
2007年11月13日
「次の夏に日本とオーストラリアに行くかもしれないという噂の発信源は確かに私だ。何とかして行きたいとずっと考えている。しかし今私が言えるのは、この計画が実現しないのはほぼ確実だということだ。少なくとも2008年の間は無理だろう。」

今度は2008年2月に秋の公演の可能性を示唆。
2008年2月6日
「我々は今も日本でライブをするという考えに前向きでいる。まだ日本では『Amazing Journey』がリリースされていないので、今年の秋に予定されているその発売日前後にライブを行い、DVDの宣伝に貢献することができるかもしれない。」

4月26日のダイアリーで気が変わったことを告白。アルバムも作らないし、ライブもやりたくない。特に長期のツアーは絶対やらないと。
2008年4月26日
In the morning on Thursday I had called Rog and told him I wanted to record with the band in September, and do a Pacific tour in the autumn and winter of this year. He was over the moon. He was already worrying about next year, and the year after that, but it was good to make him happy.
When I put the phone down I emailed the band, and our main crew with the good news. We would record in September and tour in October to December.
Today I changed my mind.
I must not commit to studio time or show dates, especially not to long tours, without some kind of creative programme.
この時パシフィックツアーは長期のツアーで無いので、やってもいいと考えていたかどうかですが、とにかくライブを自らの意思として日本、オーストラリアまで出向いてもいいという気持ちは文面からも全く無かったものと思われます。それなのに6月23日正式発表されていますので、ウドー音楽事務所と初めてコンタクトを取ったのは日程調整も含めて、5月中のことだと思います。
つまり4月27日から5月○○日の間に心境の変化があったということです。これが一つの謎です。もうひとつの謎はこれまでの日本公演は、オーストラリア他とのセットでパシフィックツアーだったはずです、日本単独で語られることがあっても、オーストラリアとのセットは当然のことと受け止めていました。オフィシャルから発表時にオーストラリア、NZでの公演は無いことが明言されたのには驚きました。この二つの理由がオフィシャルなり、ピートのダイアリーでは現在のところ、明らかにされていません。オーストラリアのファンからの不満も聞こえてこないし、2004年ツアーでキャンセル公演が出た上に、シドニー公演2回目は半分の入りだったそうで、向こうでもかなりマイナーなようです。以前から繰り返し書いていますが、フーが有名で人気のあるのはオーストラリア等英語圏を含む、欧米では無く、英米なのです。スペインでは2006年ツアーで隣国であるに拘らず結成以来、初めての公演を行い、しかも最初の公演先になるはずのバルセロナはチケットの売れ行きが悪く、結局キャンセルでした。オーストラリアは絶対行きたい国ではなかったとしても、日本の方が仮に優先度が高いとしても、日本に来るのにオーストラリアに行かないケースというのは全く考えたこともありませんでした。
6月27日にピートのダイアリーが更新され、特にこのことについては触れていませんでした。文章はそれなりの長さがありますが、要旨は「僕、まだ作曲する気分じゃない」ということのようです。現在の心境は「新しいマテリアルも無いのに、ツアーに出たくない」ですので、4月26日と比べ心境は全く変わっていないことになります。
4月26日から5月月末の間で起きたことで私が考えつくのは、今回ModeratorになっているKallanさんや保田ルビさんら製作された来日要請ビデオがオフィシャルに掲載されことだけです。ピートの誕生日のための3本に選ばれ、本人が見たことにより、心を動かされことが来日につながったと想像することができます。ピートはファンからの要請にはめっぽう弱い方のため、重い重い腰をようやく上げたのではないでしょうか。日本のファンからこれほど熱心に映像と文字で来日を頼まれては、もう断り続けられないと観念したのでしょうか。1982年のフェアウェルツアーでも自分の町へ呼ぶためにファンがビルの屋上に立てこもったときもそのための追加公演を発表したこともありました。ピートがメッセージビデオを見た後、マネージャーとロジャーに「この前、パシフィックツアーはしないと言ったけど、日本だけでよければ行ってもいいかなと思っているけど、どうかな」と相談した後、本人の気が変わらないうちにマネージャーが急いで日程を組んで発表した。これが私の想像する来日の経緯です。そうなると長いツアーを避けるためにオーストラリア公演を組まなかった理由も説明できます。
これが本当だとするとkallanさんらの製作したメッセージビデオは再来日の最大の貢献をしたことになります。自分もブログに不満ばかり書く間に何か行動をするべきだったと反省しきりです。ファンの声がピートを動かしたのなら、なお更、公演キャンセルや寂しい客入りにならないよう、少しでも多くのファンに来てもらい、ピート&ロジャーに満足して帰ってもらいたものです。このメッセージビデオ(http://www.whoperstar.com/welovethewho.html)がなければ今年の来日はなかったと私は考えています、Kallanさん、保田ルビさん他ビデオに製作に関わった方々にひたすら感謝です。
The Who
11/13(木)19時〜 大阪城ホール
11/14(金)19時〜 横浜アリーナ
11/16(日)17時〜 さいたまスーパーアリーナ
11/17(月)19時〜 日本武道館
招聘元 ウドー音楽事務所
チケット S\12,000 A\11,000