THE WHO “Rock’s Outer Limits” ザ・フー

前回のダイアリーが去年の12月5日だったので、更新が2ヶ月以上空いてしまいました。12月11日北米第2レグが終わり、一昨日ヨーロッパツアーの発表がありオフィシャルHPで4曲の演奏を含む1時間にも及ぶ記者会見が配信されています。他にも現在は一時的に閉鎖されていますが、ピートのダイアリーも数回更新されて、日本、オーストラリア公演を今年の冬に行いたいというような興味深いコメントもありました。(冬の公演ではザックを起用できないはずですが、調整がすんでいるのか、単なる希望としてのコメントなのか全く分かりません。)ニューアルバムの私的レビューも問題作のWIRE & GLASSを前にして止まってしまいました。レビューはシンプルな形にせよ、そのうちに終わらせたいと思いますが、去年遂にニューアルバムが完成し、どうしても実現しなければならないと私が強調していたヨーロッパツアー行われ、更に北米ツアーも3回に分けて行われている最中であり、個人的には念願のザ・フーをMSGで観ることも果たすことができました。あれほど興奮して後を追ったヨーロッパツアーそしてMSGを境に、何故か興奮はそれ以上に高まることはなく、12月11日北米第2レグの終了とともにフーに関しては時々オフィシャルやmygeneration、2chサイトを時々覗く程度で自分のダイアリーを更新しようとも思わなかったし、そのネタでさえ思いつきませんでした。もうしばらくすると2月23日から北米第3レグと初めて南米公演が始まるので、もちろん楽しみにしていますが、どうもMSG前と後の気分どちらかというと、MSG後モードが続くような気がしてなりません。
現在配信されている記者会見の中で4曲、ロジャーとピートだけで演奏しています。Won’t Get Fooled Again, Behind Blue Eyes, Mike Post Theme, Tea & Theaterの4曲です。この二人だけで演奏するアコースティックライブも違和感は最近では全く無くなってきました。違和感がないどころかすべて素晴らしいパーフォマンスでした。どれだけのミュージシャンがギターとマイク1本でこれだけの迫力と繊細さを出せるかのというほどのもので、もうバンド演奏の代替とは言わせない程、息があっていて感動的でした。二人だけの演奏を公衆で行ったのは恐らく2004年のMSGが初めてではないかと思いますが、その時と比べてもかなり上達しているようです。お金を取って人前で披露できるレベルのものに進化してきました。以前も書いたことがありますが、どんなに年老いても二人でキーボーディストとしてレイチェルをつれて全米やヨーロッパの小さなライブ会場やライブハウスを回って最後の最後まで音楽活動を続けてもらいたいと密かに願っていましたが、その気になれば十分出来そうな状況になってきました。それをすぐに実行する必要は全く無いほど二人はまだまだエネルギーに満ちていますが。
ただ気になったのがその後の記者会見で、残念ながら理解できたのは半分もありませんでしたが、どうでもいい質問も多かったようです。まぁヨーロッパツアーの発表といっても去年も同じように行っているわけだし、同じようにフェスティバルと通常のライブの組み合わせで、特に目新しいものはないので特別な質問がなかったも仕方が無いことかもしれません。個人的には前回行わなかったオランダやイタリア(しかもベローナ)の日程が組まれていたり、英米以外で最も人気があるのではと思われる北欧でのライブが目にとまりました。そして去年、観衆のサポートにピートが感激したマドリッドがもう一度組まれていたのを見て、思わずニヤリとしました。今年の冬に本当に来日するかどうかは、定かではありませんのでマドリッドロッテルダム辺りでもう一度見ることができればいいのですが。ツアー日程にはまだありませんが6月24日のグラストンベリーも気になりますが、ピートが17歳の息子に「トレーラーハウスで友達と一緒に見においで」というほどの場所に自力で行けるか自信は全くありません。6月26日〜27日の2日間あるというウェンブレーアリーナなら一度行ったことがあるし、何とかなりそうですが、あの古い馬鹿でかい体育館みたいなところにもう一度行きたい気があるかというと微妙です。(正式発表は6月26日分のみ)
また記者会見に戻りますが、質問内容が目新しくなかったことだけでなく、質問と回答が途切れ途切れになり、テンポが悪くそれが最後まで続いてしまいました。グランストンベリーに出るかのかという質問はインターネット経由で司会者が代わりに質問したほどで、集まった人は大勢いましたが次から次へ質問攻めになるような雰囲気でもなく、ある発言に対し、さらにコメントを求めるようなこともありませんでした。ただの記者会見ですので失敗も成功もないのですが、確か去年の7月ベルリンであった記者会見のようにアットホームな高揚した雰囲気は感じられませんでした。アメリカツアーの終わりを迎えようとしている今、そしてニューアルバムやバンドの状況もインターネット上でそしてピートのダイアリーで語りつくされている感の中、去年と同様のツアーが7月まで続くバンドにさらに興味深い質問できるプレスはいなかったのには少し残念でしたが、距離をおきがちな現在の自分も同様であるので文句は言えません。
このままフーやピート・タウンゼントから遠ざかり続け懐メロのひとつになることは、彼らが何かの架け橋や原点やインスピレーションになっている限りありえませんが、それを解く必要が無くなれば時折CDやDVDを休日に視聴し、ただ懐かしむという潔さは自分としては持ち合わせているつもりです。
ザ・フー 2006 ツアー日程
ヨーロッパツアー(23公演終了)7/6のHedgestookを含む
北米ツアー第1レグ(18公演終了)
北米ツアー第2レグ日程(23公演終了10/29 Londn Roundhouseを含む)
北米ツアー第3レグ 現在12公演予定
23-Feb-07 Reno US Reno Events Center
25-Feb-07 Fresno US Save Mart Center
26-Feb-07 Long Beach US Long Beach Arena
28-Feb-07 Phoenix US US Airways Arena
1-Mar-07 San Diego US ipayOne Center
5-Mar-07 Chicago US Sears Center
6-Mar-07 Indianapolis US Conseco Fieldhouse
8-Mar-07 Washington US Verizon Center
9-Mar-07 Atlantic City US The Borgata
11-Mar-07 Uniondale US Nassau Coliseum
13-Mar-07 Tampa US Ford Amphitheater
17-Mar-07 Mexico City MX Foro Sol

南米公演 現在2公演予定
21-Mar-07 Santiago CL San Carlos de Apoquindo
24-Mar-07 Buenos Aires AR River Plate Stadium
ヨーロッパツアー2007 現在26公演予定
17-May-07 Madrid ES Sport Palace
22-May-07 Birmingham GB National Indoor Arena
23-May-07 Sheffield GB Sheffield Arena
25-May-07 Newcastle GB Metro Radio Arena
26-May-07 Hull GB Hull City AFC
30-May-07 Isle of Man GB TT Festival
1-Jun-07 Swansea GB Liberty Stadium
2-Jun-07 Southampton GB Rose Bowl
5-Jun-07 Rotterdam NL Ahoy
6-Jun-07 Paris FR Bercy Arena
8-Jun-07 Antwerp BE Sportpalais
9-Jun-07 Stuttgart DE Schleyerhalle
11-Jun-07 Verona IT Arena Di Verona
13-Jun-07 Munich DE Olympiahalle
14-Jun-07 Zurich CH Hallenstadion
16-Jun-07 Fulda DE Airfield
18-Jun-07 Hamburg DE Colorline Arena
19-Jun-07 Oberhausen DE Arena
23-Jun-07 Cheshire GB Knowsley Hall
26-Jun-07 London GB Wembley Arena
29-Jun-07 Dublin IE Marley Park
30-Jun-07 Cork GB Live At Marquee
4-Jul-07 Kristiansand NO Quart Festival
6-Jul-07 Stockholm SE The Globe
7-Jul-07 Roskilde DK Roskilde Festival
9-Jul-07 Helsinki FI Hartwall Arena