THE WHO “Rock’s Outer Limits” ザ・フー

1日目、最初の7曲についてですがI Can't ExplainとThe Seekerは普段どおりの始まりで, Anyway Anyhow Anywhereでは2004年に日本で見せたギターを叩きながらの演奏はなかったものの、それなりに迫力はある演奏, シンセがWho’s nextの曲のように使用されたFragmentsは初視聴で, 2日目の演奏も入れて正直言って、メロディが馴染めず、全く感動とは程遠いものとなってしまいました。Who Are Youでは初めて会場が沸きました。ピートがソロ部分でスツールをわざわざ取りに行って、座っての演奏。 Behind Blue Eyesはもう一つの名曲で興奮して臨んだものの、会場の反応が思ったより弱くがっかり, Real Good Looking Boyもヨーロッパ公演のように会場からコーラスが起きるどころか、全く知らない曲のような反応で、興奮も幾分、冷めてしまいました。少なくともバンドはどの曲も一生懸命、演奏をしているように見えました。
その後ミニオペラの演奏が遂に始まりました。フィラデルフィアではあったUnholy Trinityを除くシングルと同じ構成の6曲。レコーディングされたものよりもはるかに聞いていて快活なサウンドで展開もめまぐるしく全般的に楽しんで聞くことができました。2日目に気づいたことですが曲ごとにサイモンのギターが変わり、忙しそうにしていました。ただしピートのソロのThey Made My Dream Come Trueではキーの関係か、よく声が通らなかったのとMirror Doorはキーになる曲のはずなのに、私自身は全く受け付けることができませんでした。2日目では何故かすばらしい曲に思えたのは、バンドの演奏が良かったせいなのかどうかよく分かりません。Mirror Doorは決して駄作であると決め付けられない曲であるようで、2日間のライブで全く違った印象になり、結論は先送りになりました。
次にBaba O'Rileyで会場は大変な盛り上がりを見せました。要するにCSI絡みなんでしょうが。 Eminence Frontの歓声もすさまじいものがありました。この曲は思っていたより、はるかにアメリカで人気があるようです。ライブで始めて、聞くことになり、自分自身にとってはビデオ The WHO Rocks Americaで何十回も聞いた曲の一つだっただけに、感慨深いものがありました。あの派手なシンセはライブ会場で一際映えるようです。ピートのボーカルも迫力があり申し分ありませんでした。
ピートと云えば二つ隣にいた女性がしきりに知人にデジカメの写真を見せており自慢していたので、何かと覗き込んだらピートとツーショットの写真でした。当日撮った写真だと思います。これだけコアなファンでもこんな席にいることに少し驚きました。優先席は450ドル払うかメンバーになっても1回しかその権利が使えないため、何度もライブを見るファンは、こういう席で見ることもたまにはあるのでしょう。続いて演奏されたBlack Widow Eyes、ハーモニーの美しい曲でした。時間もたっており、2日目にはプレイされなかったので記憶が薄れてきていますが、フーにここまできれいなハーモニーの曲が他にあるかどうかといったレベルだった思います。 続けてのMike Post Themeは既に十分なフーのレパートリーとして迎えられると思うと否や, この曲はもしかして新曲かいったような信じられないような観客の反応に適応できない私。これに対しYou Better You Betではまさかここまで喜ぶかといったような大騒ぎ。この曲からMy Generationへの流れには抵抗を感じました、ヨーロッパ公演でのLove Reign O'er Meからの方が静から動で気に入っていました。Won't Get Fooled Againも本編を締めくくるに十分な演奏。 Pinball Wizard, Amazing Journey, Sparks, See Me Feel Meのトミーメドレーも隣でたこ踊りとエアギターをこのパートだけしていた隣のおじさんがうざかったが、もちろん良かった。Tea And Theatreはロジャーの説得力のあるボーカルに聞きほれました。
そして一人ホテルに帰り、ライブは確かに良かった、しかし自分の描いていたMSGのライブのイメージとは、観客の反応、バンドと客とのコミュニケーションのある特別な空間、そして最も重要な現在のコンディションでフーがアリーナで見せるはずのサウンドに、隔たりがありすぎる事実が、単に自分の座っていた場所の問題だったか、ライブそのものが期待に達しないレベルだったのか、判断に迷いながら、次の日のMSGでのショーに向かいました。(3回目レポ終了)
ザ・フー 2006 ツアー日程
北米ツアー日程
Date City State
12-Sep-06 Philadelphia PA
13-Sep-06 Wantagh NY
15-Sep-06 Ottawa ON
16-Sep-06 Boston MA
18-Sep-06 New York NY
19-Sep-06 New York NY
21-Sep-06 Holmdel NJ
23-Sep-06 Baltimore MD
25-Sep-06 Chicago IL
26-Sep-06 Des Moines IA
29-Sep-06 Detroit MI
30-Sep-06 London ON
3-Oct-06 Winnipeg MB
5-Oct-06 Calgary AB
6-Oct-06 Edmonton AB
8-Oct-06 Vancouver BC
10-Oct-06 Portland OR
11-Oct-06 Seattle WA
4-Nov-06 Los Angeles CA
5-Nov-06 Los Angeles CA
8-Nov-06 San Jose CA
10-Nov-06 Las Vegas CA
11-Nov-06 Palm Springs CA
13-Nov-06 Salt Lake City UT
14-Nov-06 Denver CO
17-Nov-06 Dallas TX
18-Nov-06 Houston TX
20-Nov-06 Fort Lauderdale FL
22-Nov-06 Atlanta GA
24-Nov-06 Atlantic City NJ
25-Nov-06 Philadelphia PA
27-Nov-06 Hershey PA
1-Dec-06 Uncasville CT
4-Dec-06 Toronto ON
5-Dec-06 Grand Rapids MI
7-Dec-06 Omaha NE
8-Dec-06 St.Paul MN
11-Dec-06 Columbus OH