THE WHO “Rock’s Outer Limits” ザ・フー

ピート・タウンゼントからのレコーディング延期の発表は衝撃的でしたが、もうほとんどの掲示板やメーリングリストでも、一見昔のことになっているようだ。個人的には5年間肩透かしをくって、今度だけは間違いないと思っていただけに、未だにショックを隠せない状況です。フーやピート・タウンゼントに対して現代のロックシーンで活躍し、足跡を残してもらいたいという願望が人よりも強すぎるのだと思います。それにしても早くても来年以降のレコーディング開始では、単なる将来の話程度に考えていたほうがよさそうです。新譜ができたところで、これまでの歴史が大きく変わることはおそらくないでしょうが、これはピート自身の音楽シーンへの復帰という意味合いも含んでいるので、これまで活動を追ってきた者としては、”これを機会にじっくり作ってもらいたい”の一言で終わらすことができないのです。
まぁ当面は過去のアルバム・ライブや2004年7月24日、25日の思い出話でこのブログを進めるしかないのかと思うと気が滅入ってしまいます。ますますブログ更新の頻度が少なくなってしまいそうです。ネットのおかげでフーに関する情報もスピードもそれ以前とは比較にならないほどですが、このことによって私にとってロックゴッドだったピート・タウンゼントは大分印象が変わってしまいました。今ではロックゴッドというより、非常に気難しいアーティストという感じです。とりあえずはフーに割いていた日常の注視は削らざるを得ないでしょう。グーグルのニュースを教えてくれるアラートに”ザ・フー”を登録し、次の動向を気長に待つことにしましょうか。
U2が空前のワールドツアーを開始し、クイーンが再結成しヨーロッパ中の公演を瞬く間にソールドアウトし、驚いたことにハイドパークでもライブを行おうという年に、今年活動をしないことが決定したバンド、ザ・フーは、今でも俺達のバンドの地位を他に譲ることは無いものの、また迷走を始めてしまったようです。