THE WHO “Rock’s Outer Limits” ザ・フー

オフィシャルサイトでPino Palladinoが'Contribution to the Music Industry' Award at the Pop Factory Music Awards を受賞し、式のためにピート・タウンゼントが寄せた動画のメッセージが公開されている。終始、ピノに対する賞賛やソロアルバムでの貢献、そしてザ・フーのサポートをすることになったいきさつ等について簡潔に語っている。授賞式で流されたものをマットが別途、録画したものなので、私のヒアリング能力では8割方しか理解できないが、特にフーに関しての重要な発言は残念ながらしていないようです。
これは日本公演を含むツアー後に初めて、目にするピート・タウンゼントになると思うが、とてもコンディションが良いように見える。”Hello, I’m Pete Townshend of The Who”と話し始めてよく聞き取れないが、皮肉っぽいことをいいながら独特の目つきをするところなど、以前と全く変わっていないようです。撮影された場所は機材が見えるので、おそらくイール・パイ・スタジオではないでしょうか。即断はできませんがレコーディングに関する作業をしている最中に撮られたものである可能性が十分あります。その後、ソロ活動での一番の思い出はサイコデリリクトツアーであると語り、音楽全般に貢献したピノに賛辞を送り、カーディフのライブでのエピソードは話していますがよく理解できませんでした。ソロのギブ・ブラッドで素晴らしい演奏をしたこと。この受賞が彼の天才的なプレイヤーとしての評価につながって欲しいこと。ジョンが亡くなった後、代わりのプレイヤーはピノが一番適していると思ったこと。2002年のフーのツアーで、with courage, dignity and tremendous sensibility をもって演奏したこと等を流暢に語り、最後に○○○○○○と語り締めくくっている。何度聞き返してもこの部分だけが全く理解できませんでした。来年のことについて語っているようにも聞こえるし、単に締めくくりの言葉のようにも思えるし、もっと英語力のある方に翻訳をお願いしたいものです。
ピートがこれだけの上機嫌で喋っている映像は他にはいつごろまで遡らなければならないか分からないほどです。少なくともこの状態が今後の活動にプラスになることは仮に無くても、マイナスになることはないでしょう。それにしても、口から出る言葉はシニカルで、ネガティブな発言ばかりしていたピートはどこに行ってしまったのでしょうか。74年のバイナンバーズから一貫していたフーの敗北感や無力感に満ちていた歌詞は、この上機嫌の人物が書くようには絶対に思えません。それでは一体、どういう歌詞を書くのか、もしニューアルバムが完成したとすれば。あっと驚くような内容になるのは、十分想像できます。