THE WHO “Rock’s Outer Limits” ザ・フー

横浜、大阪でのライブのCDは見に行ったフーのファンはマストアイテムなんでしょうけど、まだ私は購入していません。欲しいとは思うのだけど、いつものことで注文が延び延びになっています。やっぱり買った方がよさそうですが、迷っています。決して安い買い物ではないし、ピートがソロ活動を辞めてしばらく経ってから、日常でフーをほとんど聞かない生活になってしまっているので、1回聞くかどうかも定かではない部分が買いをためらわせているのだと思います。フーやピート・タウンゼントの曲を毎日聞いていた頃と何がどうか変わったのか自分でも分かりません。もちろん今でも尊敬しているし、今回のコンサートは他のファンと同様、感激しました。
ところでコンサートを泣きながら見たファンのコメントをよく目にしますが、それは何十年も待って初来日したからとういう単純な理由だけではなく、音そのものに対する感動の方が優っていたのではないでしょうか。あの粗雑でかつ洗練されたサウンドは、相反するものが奇跡的なマッチングをしていて、その音が生み出す不可思議さは、他に類を見ないと思います。私はというと決して泣いてはいません。目の辺りから何度か流れそうになった汗を拭いたりしただけです。
スカイパーフェクトTVで放映されたフーの演奏は見ました。選曲が意外でしたが、楽しんで見ることができました。ビデオに録りましたけどまだそれを見なおしていません。11月に拡大版があるので、今度はもっと多くの曲が見られるのではと期待しています。
今、気がかりなのはフーが来年もう一度来日してくれるかどうかです。一度でいいから来て欲しいと願いが実現したら、二度目を期待するのは贅沢な要望だとは分かってはいますが、このバンドは来る前の期待、コンサートの感動も大きいものがありますが、終わった後の余韻や虚脱感といった反動はもっと大きいようです。ピート、ロジャーの日本公演に対するコメントは私が知る限りではないので、二人がどういう印象を持ったかは分かりませんが、今回のファンの反響がよかったのは分かっているだろうし、あのライブとファンの反応を見ていると、少なくともその後公演をしたオーストラリアより、(シドニーの2回目の公演では1万5千人キャパの会場が半分しか埋まらず、古くからのファンがほとんどであった。)、元々日本にはフーのファンやフーの音楽を自然と受け入れる幅広い世代の音楽ファンが多数存在したのだと、自分たちが卑下しているほど決してマイナーで人気のないバンドでは元々無かったのではとさえ思えるようになってきました。
私としては、今おそらく作っているだろうアルバムを今度こそは必ず完成させて、来年の夏もう一度だけでいいから来てくれないと、収まりがつきません。日本で同じフーファンと一緒に見るフーのライブをもう一度体験してみたいのです。そして、日本でフーの最終章に立ち会いたいのです。