THE WHO "Rock's Outer Limits" ザ・フー

これまで私が見たフーの海外でのライブは3回です。別に自慢できる回数でないが、大編成の時のものや,すべてジョン在籍時のものなので、今にして思うとあの時に行っといてよかったと思っています。そのライブの私的ランキングは、
1. 2000年8月 ダラス reunion arena 
ラビットを加えた、5人編成のライブで2000年tourの中で特筆されているわけではないが、室内での音響のよさとピートのクールなギタープレイが光っていたコンサートでした。
2. 2000年8月 ヒューストン Woodlands Pavillion 
2回見るうちの1回のコンサートは野外劇場で見たいと思いこのコンサートを選択。始終熱狂的なライブでした。あれだけMCでご機嫌に喋っていたピートがアンコール終了後、何も言わずさっさと帰っていたのがまた印象的でした。
3. 1997年5月 ロンドン Wembley Arena 
Quadrophenia tour,初めて行った海外でのライブでした。ピートもエレクトリックギターは少ししか弾かないし、曲間にビデオが頻繁に挿入されコンサートの自然な盛り上がりが残念ながら疎外されていました。それでも大編成バンドで大音響にもかかわらず、ものすごくクリアなサウンド。あれだけの音は他には聞いたことがありませんでした。ジョンのベースソロも聞けたし、Quadのすべての曲をライブで聞くことができただけでも大満足でした。
これらのライブと比較して、今度の2回のライブを順位付けしてみます。
1. 2004年7月 大阪ドーム
テンションの高い演奏と、ドームとはいえ室内の音響、照明上の利点、何処へ行き着く先も分からないほどの、ピートの強烈なアドリブとバンド演奏、ロック史上フーだけが持つ一面を見ることができた大阪ドームに行った人は本当にラッキーだったと思います。ギターぶち壊しが見られなかったことくらい、些細なことですよ。
2. 2004年7月 横浜国際競技場
このコンサートとダラスとどちらを2番目に選ぶか大変悩みました。ジョンの5:15中のベースソロそれに途中から加わってきたピートのギターのかっこよさ。Who Are Youの名演。コンサート最後のMy Generationでジャムの後、ピートがギターを爪弾いてそのまま大げさにきめず日経新聞流に表現すると「さらりとステージを去った」時の感動。それを何故横浜での公演が上回ることができるのか。
それは一言でいうと、「サウンドがタイトあり、すべての楽曲が強烈で、存在感に満ちた神がかり的な演奏であった」ということでしょう。仮にそれが日本でなく、外国で見たコンサートであったとしても、印象は変わらないと思います。
以下3.ダラス、4.ヒューストン、5.ロンドンと続きます。
自分が行ったコンサートにランキングを付けるという自己満足の世界にお付き合いいただいてありがとうございました。