THE WHO 来日までの COUNT DOWN 7日 ザ・フー

 テレビ神奈川のROCK ODYSSEY特集でフーのビデオが4曲放送されたらしい。自宅ではテレビ神奈川は写りませんので、私は見ることができませんでした。他サイトのBBSによると4曲放送されたようです。I Can’t Explain( from The Who Rocks America, 1982), Who Are You(from remastered The Kids Are Alright), My Generation, WGFA(from Isle of Wight 2004) 特に先月のワイト島でのライブ映像見たかったですね。見た人によると鳥肌ものだったそうです。FestivalのCMで少しだけ流れていた野外でのライブ映像はやはりワイト島だったわけですね。これは私が知るところでは世界で初めて、この映像は流されたのではないでしょうか。フーのスタッフがステージ横から取った映像はOfficial Siteでも4曲くらい見ることはできますが、CMで見たところではこれは明らかにOfficial Shotです。このところ毎日見ているフーのメーリングリストでもこの映像について聞いたことはありません。今度、放送されることがあったら絶対に見逃さないようにしたいです。
 今回この貴重な映像が放送されたということは、あくまでも想像ですが権利をフーが所有していたからではないでしょうか。プロモーター側が所有していた場合、最近行われたばかりでしかもワイト島でのフーのライブはどこかの国のFestivalとは違い、David Bowieと並び最も注目されたパーファーマンスしかもそのハイライトに当たる部分をそう簡単に提供するとは考えられないからです。
こういうFestivalに出演する場合、契約についてこまごまとしたことをフーのような大物バンドだと交渉を重ねて、やっとで承諾するのでしょうね。今回のROCK ODYSSEYでも、同様だと思います。
 契約のことで思い出しましたが、今年4月にロニー・レインのtribute concertにピート・タウンゼントが出演したときに興味深い話がありました。ロニー・レインはピートの親友で共作のアルバム”Rough Mix”を発表しているほどです。(チャーリー・ワッツも一部の曲で参加しており、ピートファンはマストアイテムです。)残念ながら97年に難病のため亡くなっており、その家族をサポートするためのコンサートが交流のあったミュージシャン達が集まって、ロンドンで行われたわけです。当然参加するものと思われたピートは自身のダイアリーでコンサートの3週間程前に突然、recording、broadcasting, DVDの権利について満足できないことを理由に不参加をほのめかすようなコメントを発表します。最終的には契約に達し、出演しましたが、このようなう一種のチャリティでもここまでこだわるのかと少し驚きました。
 ロックミュージックはentertainmentであり芸術であり、そしてビジネスであることを、デビュー当時シェル・タルミーとの契約で失敗したことがよほど身に染みたのか、ピート・タウンゼントは今ではそれをしっかりと認識して活動しているようです。一方Official Siteで前日行われたばかりのライブ映像をおしげもなく見せてくれたり、ダイアリーで常にコンタクトを取ったりファンに対する誠実さは今でももちろん失っていないことを忘れてはなりません。